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2020年11月02日
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カテゴリ:山梨の歴史資料室

甲斐 語り継がれた 故郷のうた 苗取歌・田植え唄

 

甲斐俚謡集 文部省発行 俚謡集及び其拾遺による

 

   掲載書『甲斐資料集成』

    一部加筆 山梨歴史文学館

 

苗取歌  

○ョー、今日の、苗も終へるに、アーヨーナ、稲子は、どーこにとーまるー。アーヨーナ。

 ○とりょい苗だよ、いつ蒔いた。雨風あはいで、春蒔いた。

 ○けさーない(苗)の、つゆ(露)ーでは、そーじよ(袖)をー、濡れいたよーな-。

 ○苗とりー上手の、苗取るはー、あ-本い手をー、いーれて。

 ○しこくまーきの、なーい(苗)をなー、おーしーめーぐーりとらうよー。

 ○なーヘーじーりのかーたーいはー、たろーじのかーほがみらーれーなー.(南巨摩郡)

 

田植歌  

 

○なまけちや、くれちょ、早乙女衆。この下に三斗五升まきの田がある。(西山梨郡)

 ○オ-ヤレナ-ヤレヤレナ-、早乙女しゆ-、田を植ゑてしまへば、左うちわで。

 ○オ-ヤレナ-、ヤレ、ヤレ、ヤレナ-。餅揚かね-やつは、うそつく年のく-れ。

 ○オ-ヤレナ、今日の(苗)代はよいしろだ。

 ○オ-ヤ-レナ、お馬でかいたかこの様に。

 ○なまけちやくれちょ早乙女衆、この下に二斗五升撒きの田がある。

 ○はや田を植ゑて農休み、連れ立ちて行きたい、伊豆の湯-ヘでも。

○オ-ヤレナ-、植ゑで青ませ、穂にまで咲かせ、食はで行くのが女の緑々。

○オ-ヤレヨ-、こひする海や-、どこにある。

富士山の裾野にたんだ-ひ-も-と-、

富士山の-すそのにたんだ-ひ-とも-と-。

○五月がくれば思ひ出す。お隣と水掛論でうたれた。

○我子になさけ掛けるよりも、房さん嫁子になさけをかけなさい。

○植ゑ田の中へ植ゑ込まれ、親達見るか笠のあひから。

○植田の中へぬれくと、植田はほさつ田の神よ。

○昔の歌は理をせめぬ。今の歌は皆人身のことばかり。

○はよ田を植ゑて、農休み大塚沼へ花見に。

○植田の中へねさねさと馬鹿野郎。植田は菩薩田の神よ。

○太郎次のとの々、お田植にや、東が白む。横雲が、引くんょ-、横雲が。(朝)

○かきねをならすきりぎりす、今宵は戻れあすの夜に。(夕)

○太郎次の、とのはどれがそだ。

七とこぬひめのはめりがさ、ま-せんよ-はそりがさ。(畫)(西八代郡)

○こ-こ(此処)は、と-のの、みおろし-、よくう-ゑて、た-もÌ-れよ-。

○おてんたう(天道)様の、ひ-かりが、みづにもひ-かり、かも-やき。

○けふ-のた-の-えしろうま,こま-、千匹おろいた。よいしろかいた。

をんな(女)がかいたか、このやうに。

○オ-ヤレナ-、植えて青ませ、穂にまで咲かせ、食はで行くのが女の緑々。

○オ-ヤレヨ-、こひする薄や-、どこにある。

富士山の裾野にたんだ-ひ-とも-と-、

富士山の-すそのにたんだ-ひ-とも-と-。

○五月がくれば思ひ出す。お隣と水掛論でうたれた。                ヽ

○我子になさけ掛けるよりも、舅さん嫁子に情けをかけなさい。

○植ゑ田の中へ植ゑ込まれ.親達見るか笠のあひから。

○植田の中へぬれぬれと、植田は菩薩田の神よ。

○昔の歌は理をせめぬ。今の歌は皆人々のことばかり。

○はよ田を植ゑて、農休み大塚沼へ花見に。

○植田の中へねさねさ馬鹿野郎。植田は菩薩田の神よ。

○太郎次のとのゝ、お田植にや、東が白む。漬雲が、引くんよ-、横雲が。(朝)

○垣根を鳴らすきりぎりす、今宵は戻れあすの夜に。(夕)

○太郎次の殿はどれそだ。七とこぬひめのはめりがさ、

ま-せんよ-はそりがさ。(昼)(西八代郡)

○こ-こは,と-のの、みおろし-、よくう-ゑて、た-も-れよ-.

○お天道様の、ひ-かりが、みづにもひ-かり、かも-やき。

○けふ-のた-の-えしろうま,こま-、千匹おろいた。

よいしろかいた。女がかいたか、このやうに。

○よ-田を、うゑると知れたなら、松明もちて、こ-すもの-。

○みろみろ-、たろ-じ。まだ田は-、一反歩。一反斗りやすいよ。

走りばしり、植ゑうよ。

○おわか(別)れまうすよ田の神、みやうねん(明年)こそ參らうよ。

○今朝も牡丹餅よ、やつたぢやないか。なんの遺恨で、深植ゑなさる。

晩にや私が酒を買ふ。

○何の遺恨で、深植ゑなさる。今日も牡丹餅貰ったぢやないか,

思ひ直して浅植ゑなをれ。晩にや私が酒を買ふ。

○はやう五月が来ればよい。三ど笠かぶって畦にた-ちた-い。(南巨摩郡)

○五月のうちに江戸へ立つ。武功さん、とて(到底)百姓にやなれまい。

○千くらべても、先の殿、先の殿にます様の殿はごいせね。

○なまけちやくれちょ早少女衆。この下に三斗五升撒きの田がある。(北巨摩郡)

○早田を植ゑて農休み、行きたいよ、大塚村の蓮の花に。(中巨摩郡)

○けふの田は七つにやあがる。ヤノ。やつをうつ、薬師の鐘か、ヤノ、ぼんとなる。

○日は暮れぬ烏は森に、ヤノ、まひとまる。吾等も共に、ヤノ、まひとまる。

○天笠のやつむねづくり、ヤノ、何がふきぐさ。蛍の葉と檜の枝が、ヤノふきぐ”。

○初春に賓つみこむ千石船に、江戸の土産は、恵比寿大黒中にある。

○早少女や田の中、やき餅や火の中。

○太郎次さま。よい日の-日-取り、ヤレ、

早稲とでろ(泥)中、手がほなが-。アーヨイヨイ。

〇吉田ではおふじの七五三を、ヤノ、七重きる。七重も、八重も、ヤノ、九重も。

○朝露に髪よゆひさけて,ヤノ、苗とれば、苗葉の露で、ヤノ、そでしほる。(南都留郡)






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最終更新日  2020年11月02日 05時02分08秒
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