カテゴリ:山口素堂資料室
山口素堂 『古式之百韻』鈴木清風編 付句十三入集。
貞享1年 甲子 1684 素堂 43才
六月二日、小石川に於て『古式之百韻』鈴木清風編
凉しさの凝くだくるか水車 清風 青鷺草を見こす朝月 芭蕉 松風のはかた箱崎露けくて 嵐雪 酒店の秋を障子明るき 其角 社日来にけり尋常の煤はくや 才丸 舞蝶仰ぐ我にしたしく コ斎 ★みちの記も今は其まゝ霞こめ 素堂 氈を花なれいやよひの雛 風 ★老てだに侍従は老をへりくだり 蕉 氷きよしとうち守りたり 雪 戸隠の山下小屋の静にて 角 阿闍梨もてなす父の三年 丸 笑顔よくうまれ自慢の一器量 斎 ★舟に夜くいのとあきなふ 素堂 雨そぼつ蚊遺火いたく煙てし 風 草庵あれも夏を十疊 蕉 既にたつ碁にまれ人あざむきて 雪 鴻鴈高く白眼ども落ちず 角 (白眼=ニラメ) 晩稲刈干みちのくの月よ日よ 丸 浄瑠璃聞ん宿からむ秋 斎 椎の實の 算る半蔀に 素堂
(以下略)
清風 慶安四年(1651)生、~享保六年(1721)没。年七十一才。 鈴木氏。通称島田屋八右衛門。金融業を営む傍ら、出羽国の物産問屋を兼ねた。 俳諧は、延宝七年(1679)の『俳諧中庸姿』に独吟歌仙一巻が収められ、特に言水と親しく、多くの俳人とも交流を深めたが、晩年は俳諧から遠ざかる。
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最終更新日
2020年12月30日 10時40分09秒
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