カテゴリ:山口素堂資料室
山口素堂 真蹟集 【掛軸】
芭蕉翁忌日に蚊足絵がける 翁の旅姿にむかひて 素堂
けふとてや行脚姿で帰花
【短冊】
糸梅に袖にむさし野鳥のこゑ 素堂
【短冊】
海辺 訪隠者
江を渡る梅あミほせる男しるべせよ
【短冊】
池芙蓉国に人て夢かうはし 素堂 〔武藤一郎氏蔵〕
【懐紙】
石山寺乃ふもとに蛍見にまかれるころ 水てりてうなぎの穴も蛍哉
栗津野やこのまの星を打蛍
ふくる夜は簾も蚊やも蛍哉
あくるあしたあるじの手より蛍を うすぎぬに包て送りけるに
後朝にきぬ引かつぐ蛍かな 素堂
【自画賛】
西瓜ひと津野分をしらぬあしたかな ず津しりと南瓜落て暮さむし 素堂{自画讃}
【絵色紙 野分集】
西瓜ひとり野分をしらぬあしたかな 素堂
【短冊】
うずら声して鼠ハふるすに帰りけり 素堂
唐がらしあけをうばふやなすびあへ 素堂
【色紙】
土佐が絵の彩色瓦し須磨の秋 素堂
老の春初はなげぬき今からも 素堂
【短冊】
草と見て開く扶養の命かな 素堂
津山推柳子のもとへ赤井氏より 我友芭蕉の翁が 絵かきてみつから賛せるを送られしを
いつはらぬはせをの絵とやきさらぎの 瓜の花見て心うごかす
総武之間かつしかの隠士 素堂稿
安永二年十月の亀世の句建碑
笠寺や夕日こぼる々晴しぐれ 素堂 大悲のこと葉鰭となる池 蝶雨(蝶羽) 蝶羅勤建 鉄叟 執筆 野菊庵秋色
茄子画賛
天の原不二をひとくち茄子哉
東花坊餞別
かるがると笈の出立や更衣 さざ波や大津のうらの狂客 乙州が老母のいたわりとて 帰るに截別して
青梅やふところにしてたらちねへ
草苅童の乗牛吹笛 画賛
かの岡に草かるおのこ秋の風
紙子きたるばせを翁の画像に
魂は古巣にかへる紙衣 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2021年02月14日 17時10分14秒
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