カテゴリ:子供資料室
江戸時代・北尾重政画
腕白坊主たちが集まって、座敷で遊んでいる。春とはいえ、戸外で遊びまわるにはまだ寒いのであろう。 長い布きれを輪に結んでそのなかに入り、舟遊びに興じているところである。 先頭の坊主頭の児は、はたきをかざして「船首」に見立てており、まんなかの二人は、掛軸を竹の棒に結びつけた「帆柱」を、しっかりと支えている。うしろの几憎(がっそう)頭の児は、片肌を脱ぎ、竹棒の「擢(かい)」で懸命に「舟」を漕いでいるのである。 このようなごっこ遊び、時代はちがっても、様々な形で伝承されてきた。幼い日に、縄や紐などを輪につくって、皆で中に入り、汽車ごっこや電車遊びに夢中になった想い出を、おもちではなかろうか。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2021年03月02日 14時42分49秒
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