カテゴリ:韮崎市歴史文学資料室
韮崎市丸野 内藤家と東京松坂屋呉服店
『山梨県報国顕彰録』より 一部加筆 山梨県歴史文学館
北巨摩郡(現韮崎市)圓野村 酒造家 内藤丈夫氏
東京の松屋呉服店と云えば三越、白木屋と並んで帝都三次デパートの一に数えられる大殿堂であることは今更説明する迄もないことだ。 其松屋呉旅店の今川橋時代以来からしてその大商店の経営一切を掌握して内藤の松屋とまで云われた支配人故内藤浩一氏を父とせる現内藤氏であり、郷土に聞える名門として代々地方の第一流たるは勿論、徳望を以て響く舊家であるが上に、明治十三年、明治天皇御巡幸の御巡幸、御休憩所となった名誉無上の家なのだ、 而して同家の現在は酒造を以て薬とし支配人渡邊芳隆氏が一切の経営に任じているが、能く主家の名称と家門とに即して村に社会に公共に常に他に垂範して貢献し来り、特に銃後の後援事業には熱心に努めつゝ、国策への協力生産拡充のために亦熱誠を以て他に率先し、その手腕と努力とを挙げて銃後の有力家たるの面目を発揮しているが、而して当主内藤氏としてはその多くを東京に在住し、中央の実業界に雄荒し、繁忙の中にも亦常に故郷の事に関 心甚だ深きものあり、その寄興貢献の常に大なるを致し、特に戦時下銃後のためには奉公会の役員として無常相距ると雖も、念々至心を通わせ協力擁護に盡して感謝されている。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2021年03月06日 10時29分26秒
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