山梨県歴史文学館　山口素堂とともに

サントリー(株)　第２のモルトウイスキーエ場白州町に建設

【広報白州】

………町も全面的に協力………

洋酒の大手メーカーサントリー株式会社は、かねてから山崎工場につぐ第二のモルトウイスキー工場の建設を計画していましたが、ウイスキー造りに大切な自然環境に恵れた本町の島原地内が最適地として選ばれ新工場建設のスタートが切られました。

　既に工場敷地の一部二十五万七千㎡の共有地を買収し、新工場建設に必要な計画を進めております

　町では、かねてより、激しく変る経済社会に対処し、また過疎振興の面からも積極的に企業立地を進めて参りましたが今回のサントリー㈱の進出は町の今後の発展に大きくつながるものと予測し、年初より全面的な協力をいたしております。

　建設される工場の規模は、ゆくゆくは山崎工場をしのぐ大きなもので工場の敷地も既に買収しました土地の周辺二十六万四千㎡の買収をも期待しておりますし、また町有地約十一万五千㎡も是非とも必要として強い要請を受けたのであります。町ではこの大規模な工場建設を色々の面から検討しました結果、貴い財産ではありますが白州町百年の大計のために町有地（白須馬飼場地内）の開放を決意しました。去る八月十六日には区長会を開いて説明協力を求めました。続いて八月十八日には臨時町議会を招集し、町有地処分の件を上提しましたが多数の賛成をえて買却を決定いたしました。

　買却した代金につきましては、現在推進しております町の過疎計画や財政運営に影響のないよう別途に計画を策定しておりますが、庁舎の建設、庁舎敷購入代金の返済、土地の先行取得、全町地域の水道整備等を考えております。

　具体的には委員会を構成し、諮問するべく準備をいそいでおります。

　大工場の建設は、町民こぞっての協力が必要です。当局は皆さんの一層の御理解御協力を願っております。