カテゴリ:歴史 文化 古史料 著名人
○ 太閤秀吉公三十二ケ条の掟 一 天道は偏に正直にして叶、非道にして仏神の加護なし。 一 無科者は名城に罷るが如し、科あれば身の置所なし。 一 大切と申は、公方の御用、安堵と申は諸役を治る事。 一 福人をば怨敵と可思。口入秘計すべからず。 一 誰人にも可勝と思は苦労、当意の負は後が勝。 一 貴物は分別の人、賤きものは無分別の人なり。 一 覚悟有は先生を可報。愚痴ならば先生に歎け。 一 親を人と息子をば可思。親の仰を背くは天道を知らず。 一 耕作商二道に常々可心掛。縦は左右の如し。 一 身体過分に人をば可扶持也。算用不知後悔すべし。 一 貴賤の人に参会は偏に薄く。紅葉も厚は散る。 一 祝言何事有待は早く座を可立、寸善に尺度あり。 一 朝夕忘間敷は家々の稼、懈怠すれば家を失ふ。 一 万能に増たるは覚悟なり。一心違へば能更に不入。 一 親類近付喧嘩ある時、晶負といっは後遅をさせず。 一 公事あらば強き弱きは下にて落着すべし。 一 他人の美女をば大敵とおもふべし。其家に不可入。 一 鬱憤は敵と可思。一言を以て怨敵を受く。 一 記録に富るものは執筆なり。偏に斟酌すべし。 一 他人の宿致事知音なりとも子細によって判形不可仕。 一 無心元道連に逢んには於前後同道致べからず。 一 長夜の寐覚にも諸道を案ずべし。 一 世上の伝言批判能間、可聞大の虚言我偽となる。 一 無心許方より一色を請ば急に返礼可致。 一 喧嘩の場へ罷出る事、我非論を好が如し。 一 身に添敵は大事なり。立ても居ても可心掛。 一 男女の申立十に八九は斟酌すべし。 一 親に成共不孝を他人とし、他人なりとも孝を親とす。 一 親に懇切は存命の内、未来の助は不知。 一 酒は我気分次第。過しては何ぞ煩となる。 一 地頭代官の義不可相背。迷惑有は時々に詫言すべし。 一 修行と云事は国を順ずるに非ず、心掛れば寝覚にも、 有歌に、 悪口と欲を離るゝ物ならば内外ともに住よかるべし
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最終更新日
2021年05月16日 16時45分35秒
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