2295521 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

山梨県歴史文学館 山口素堂とともに

山梨県歴史文学館 山口素堂とともに

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
2021年06月13日
XML
カテゴリ:山口素堂資料室
​  江戸 素堂の家

山口素堂と江戸の儒者をめぐって 大庭卓也

 

癸酉季夏初十日、

与二一二君子乗舟泛浅草川、

入川東之小港訪山素堂之隠窟。

竹径門深、荷花池涼。松風繞圃、

瓜茄満畦。最長塵外之趣也。

偶掲「竹深荷浄」為題、分

「童稚不知衣冠」為韻、得「不」字。

 

【解説】

癸酉季夏の初の十日、

二三の君子と舟に乗り浅草川に泛び、

川東の小港に入り、山素堂の隠窟を訪おとなふ。

竹径の門深く、荷花の池涼し。

松風圃を繞りめく、瓜茄畦に満つ。

最も塵外の趣に長ずるなり。

たまたま「竹深く荷浄し」を掲げて題と為し、

「童稚衣冠を知らず」を分けて韻と為し、「不」の字を得たり。

 

遥問水村幽 

自無塵暑受 

隔園蓮三潭 

挟門竹数畝 

曾希濂渓賢 

又引徂徠友

琅竏素堂簾 

琥珀碧笛酒 

鄭趣其猷為 

酔吟独何不 

曳杖晩風清 

凉月上東阜

 

遥かに問ふ水村の幽 

自おのづから塵暑を受くること無し 

園を隔てて蓮はす三潭

門を挟んで竹たけ数畝 

曾かねて濂渓の賢を希したひ 

又また徂徠の友を引く

琅幵は素堂の簾 

琥珀は碧笛の酒 

趣其れ為さんことを猷る

酔吟独り何ぞなさざる 

杖を曳ひけば晩風清く 

凉月東阜に上る






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2021年06月13日 08時49分25秒
コメント(0) | コメントを書く
[山口素堂資料室] カテゴリの最新記事


PR

キーワードサーチ

▼キーワード検索

プロフィール

山口素堂

山口素堂

カレンダー

楽天カード

お気に入りブログ

9/28(土)メンテナ… 楽天ブログスタッフさん

コメント新着

 三条実美氏の画像について@ Re:古写真 三条実美 中岡慎太郎(04/21) はじめまして。 突然の連絡失礼いたします…
 北巨摩郡に歴史に残されていない幕府拝領領地だった寺跡があるようです@ Re:山梨県郷土史年表 慶応三年(1867)(12/27) 最近旧熱美村の石碑に市誌に残さず石碑を…
 芳賀啓@ Re:芭蕉庵と江戸の町 鈴木理生氏著(12/11) 鈴木理生氏が書いたものは大方読んできま…
 ガーゴイル@ どこのドイツ あけぼの見たし青田原は黒水の青田原であ…
 多田裕計@ Re:柴又帝釈天(09/26) 多田裕計 貝本宣広

フリーページ

ニューストピックス


© Rakuten Group, Inc.
X