カテゴリ:山口素堂・松尾芭蕉資料室
素堂47才 元禄元年(1688)『柱暦』所収。鶴声編。
(刊は元禄十年)
「素堂、芭蕉翁庵に帰るを喜びて寄る詞」
むかし行脚脚のころ いつか茶の羽折 と吟じまち侍し、 其羽折身にしたひて五十三次再往来、 さらぬ野山もわけつくして、 風にたたみ日にさらせしままに、 離婁が明も色のわかつによしなし、 竜田姫も染かへすことかたかるべし。 これ猶、ふるさとの錦にもなりぬるかと、 をかしくもあはれにも侍る。 たれかいふ、 素堂素ならず眼くろし、 茶の羽折とはよくぞ名付ける。 其ことばにすがりて又申す。
茶の羽折おもへばぬしに秋もなし
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最終更新日
2021年06月16日 06時29分05秒
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