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2021年08月08日
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歌仙

大かたの月夜にあへりうめのはな          可都里

* うくいすの身はしつかなりけり               臺珉

四つ五器をそろゆる春に住つきて            

* 行ともとると橋の二すち                   

* かきつはた市の中よりひらきかけ       臺

手のひらに降むら雨をみる          里

旅人をあすは隔てん伊駒山          〃

* 楠のはつれに鳴は何鐘            臺

くれぐれと下手に出来たる張火桶       里

* 連歌の恋にせめられるゝ身は         臺

翠簾の香の右へ除れは左より         里

* 月の夕霧ほかくとたつ            臺

引板鳴子静に里をさわかせて         里

* 地蔵ほさつの眼もあかぬ秋          臺

又六に損をかけたる雨のくれ         里

* 琵琶もつ足のたゆむ舟はた          臺

一重山ふたつの中のたゆむ舟はた       里

* ひはりの啼ぬ曙はなし            臺

* 我庵はちいさけれとも春かすみ        

盗人後世の縁にひかるゝ           里

* 玉川の水をいくつも飲くらへ         臺

炬のあかりに卯の花かちる          里

* 惚くと夏にすゝめる菅蓑や          臺

信夫の氏をつゝむかなしさ          里

* 念仏を聞く鷺の眠るらむ           臺

浪を相手に生のひる人            里

* 朝顔のことさらはやき志賀の京        臺

早稲の餅つくさかり也けり          里

* 澄きって五夜も六夜も秋の月         臺

こゝろかよれは鉢たゝく僧          里

土器を踏つふしたる這入口          里

* 馬を負せし花の大枝             臺

* 長閑なるおとゝの姿おかみけり        臺

宇治の朝日に夏かちかつく          里

声は駒鳥ならす鶯ならす           〃

* にふなひ鳥といふは渡鳥           臺

 

滝亭台珉 撰  寛政十一年未八月

京四条通河原町西へ八丁 書林 勝田喜右衛門






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最終更新日  2021年08月08日 07時01分57秒
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