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2021年09月09日
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北杜市武川町 唐土大明神旧記

(武川村誌 一部加筆)

 

解説

 「唐土大明神旧書記」という標題の山高八左衡門信賢の歌集である。

山高信賢(一六五六一七一三)は山高家二十四代であり、柳沢吉保の姉の子にあたり、和歌にも堪能で正徳二年九月、五十一歳の時山高幸灯宮に自筆自詠和歌百首を奉納した。奉文を書いた山高八左衛門信礼(一六七九~一七四八)は山高家二十五代であり、奉文にあるように、享保七年十月、将軍吉宗が下総の国瀬崎に鷹狩に行った際、供奉して船中にて菱喰雁を射とめ褒美を貰い、その弓に奉納文をつけて幸灯宮に奉納している。山高氏が文武両道の達人であったことの一つの証左といえよう。

 

 「山高八左衛門信禮唐土大明神旧書記」

  奉文 享保七壬貢歳(一七二二)十月十八日

 征夷大将軍吉宗公御鷹狩之為供奉帯弓箭至武蔵下総之堺角田川而乗小船射留菱喰雁之時北風烈吹浪高牟不依神徳者如何豈有得利哉其後於殿中為褒美美服三領下賜之徹感応骨髄之余記微志納訖。

    吉田流弓道大蔵派松倉六良左衛門指南

        山高八左衛門尉源信礼 花押

《読み下し》

 征夷大将軍吉宗公御鷹狩りの供奉の為、弓箭を帯び、武蔵下総の堺角出川にて小船に乗り、菱喰雁を射留る暗北風烈しく吹きて浪高し。神徳に依らずんばいかんぞ凱利を得るあらんや。其の後殿中に 於て褒美と為て美服三領これを下賜せらる。徹感骨髄に応ずるの余り、微志を記してこれを納めおわんぬ。

奉文

 正一位唐土大明神者ハ元祖ヨリ以来崇奉リ猶文名字之末流ニ至ル迄恵窓事今以小少尊敬ノ余リニ集置ル。白詠ヲ自筆シテ心ノ実ヲ宝前ニ供奉ル。






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最終更新日  2021年09月09日 08時17分49秒
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