カテゴリ:山口素堂資料室
久野のくゝ立さかなにて道行人をしゐてとどめん (『魔詞十五夜』)(まかはんや)素堂三十三回忌追善集 山口黒露編
『有渡日記』といふ小冊の集綴りける中に 久野のくゝ立さかなにて 道行人をしゐてとどめん、 との万葉の古ことなし思ひ合すと記せしに、近き年のほと万葉集見侍 りしに、 可美都気野左野乃九久多知呼里波夜志 安礼波磨多牟恵許登之許受登母 云々、 此歌九久たちとはよまれたれとも、下の句違へり、 『扶木集』に源仲正卸の歌に、 しのはらやさのゝくゝたちさかなにて 旅行人をしゐてとどめむ、 とあり、かゝる二首をやたら覚にせしを、しり顔に書せし浅見狭学の罪の甚しと、いとど又独恥入る。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2021年09月27日 06時14分59秒
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