カテゴリ:山口素堂資料室
『すの字』序文。素堂63才 宝永二年(1705)座神編・支考編。 むちしの暮春の頃、 美濃の狂客支考、予が旅窓をたたきて、 しばしかたらひ、洛陽の花に吟じ、柳に随て、摂州伊丹にいたる。 その里人に留別饒別のふた巻を残し、 その身は四国におもむき、其ふた巻は予が手に落ぬ。 是を電覧するに、殊にもて遊ぶに足れり。 しひて風情をもとめず はずんでしかもはつみ過ぎず 句調をまたひきからず 凡艶なれはつよからす つよからんとすれば、ふぶかになりやすく 今の時はやすみの外までおだやかに 俳風もまします 御代の松の若みどりさへ立そへてすみよしの すみに すすめの すをかける心ちなるべし 武陽散人 素堂書
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最終更新日
2021年09月30日 17時45分37秒
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