カテゴリ:明治時代の俳諧
新撰明治俳諧
夜月庵金羅宗匠撰
➀ 御國より類はあらし初旭の出 東京 逸笈 ② 芹摘みや下女の踏張る徊涜れ 武蔵 葉舟 ③ 牝風のはつたり止り雪の夜半 東京 小雀 ④ 息をする行燈すまし霜のかね 東京 梅雅 ⑤ 白蓮や朝の綺麗な古こゝろ 仙台 如柳 ⑦ こゝろよき風の姿や糸やなぎ 東京 一笑 ➇ 雪の日や売りし続きを思ひ出す 東京 愛瓢 ⑨ 旅ひ人の袖ひく里や夕雉子 東京 孤峯 ⑩ 朝風の誘引ふてあふむ柳かな 横濱 紅葉 ⑪ 不老壽の仙丹煉らん花のつゆ 壽連 壽鶴 ⑫ 金溜める念離れて散るさくら 岩手 夜舟 ⑬ 壁越に呼ふ親しミやふくの友 同 ⑭ ぬれし葉の面影見たし竹婦人 東京 氷斎 ⑮ 禅門の秘訣はこゝか散るさくら 下毛 淡水 ⑯ 弘法の投けふて尼見で春の旅 同 ⑰ 見なれさる猫も果て鳬(けり)浮れ時 信州 軽雲 ⑱ 今落ちるふりさへ見せぬ椿哉 東京 晃水 ⑲ 縫い上けた肌着つめたし初鴉 東京 花山 ⑳ 終日動いて濡れて夜や涼すし 東京 貞和 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2021年10月07日 04時30分24秒
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