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2021年10月15日
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カテゴリ:俳人ノート

『俳諧大辞典』大淀三千風 みちかぜ 俳人。

 

三井氏。名は灰翰。自ら大淀氏と称す。

別号、寓言堂・呑空居士・無不非軒・無往居士。

寛永十六年(1639)生、宝永四年(1707)没。

六十九歳。

伊勢射和の富家に生まれ、はやく十五年の春から俳諧に親しみ、行脚を志したが、寛文九年(1669)薙髪、仙台に赴き、松島雄嶋の庵室に十五年を過す。

延宝七年(1679)三月

空花を好る矢数や一念三千句

を巻頭発句として二千八百句独吟矢数俳諧を成就し、西鶴の讃辞を得、三千風と号した。天利三年(1683)全国行脚に出で、元禄二年(1689)まで七年開遍く国々を遊歴、その紀行が『行脚文集』である。

元禄八年大磯鴎立庵を再興し入庵、西行五百年忌を修して『倭漢田島集』を偏した。

彼には仮名草子体の『法語三人物語』の著もある。仏学に関する知識を撰りまわし、悟りめいた言辞を弄しているが、多分に宣伝臭がある。

「俳諧は狂言なり寓言也(よりかがりこと)」「戯(きよ)が中の虚脱」とか、「諭は万法の塵塚」とかいう語に彼の俳話観がうかがわれる。その作品は独特の用字・用語を用いて奇抜を衒(てら)っていて、雅致風韻はもとより、談林諸家の如き澗達自在さに乏しい。

行脚文集・法語三人物語・三千風笛探 

 

『三千風笛探』 みちかぜおいさがし 

 

 俳諧随筆。東往居士三千風著。自序。紅風軒和海跋。

元禄十四年(1701)刊。

「此一冊は余が反古どもをさがしつらねて(中略)これは一言芳談ともいふべき物か短篇にて気のつきぬもの龍」

と自らいうごとく、一種の随筆で、詞書的な短文に発句や和歌を付したものを収録する。多くは著者独得の仏叙的な色彩の濃い文章である。『俳文学大系 随筆編』所収。              〔大谷〕

 

 『三千風形見草』 

 

 俳諧俳文。半一。瓢子編。自序。

享保十一年(1726)刊。

吾妻の風士回国堂三千風の遺草を一瓢が出板したもの。

正徳四年(1714)夏、北国路を経て九州へ越えんと志した際の一文に、和歌三首、発句一章。巻頭に三千風の画像を掲げる。          〔丸山〕






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最終更新日  2021年10月15日 05時00分09秒
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