カテゴリ:山口素堂資料室
素堂63才 宝永二年(1705)『すの字』序文。座神編・支考編。
むちしの暮春の頃、 美濃の狂客支考、 予が旅窓をたたきて、 しばしかたらひ、 洛陽の花に吟じ、 柳に随て、 摂州伊丹にいたる。 その里人に留別饒別のふた巻を残し、 その身は四国におもむき、 其ふた巻は予が手に落ぬ。 是を電覧するに、 殊にもて遊ぶに足れり。
しひて風情をもとめず はずんでしかもはつみ過ぎず 句調をまたひきからず 凡艶なれはつよからす つよからんとすれば、 ふぶかになりやすく 今の時はやすみの外までおだやかに 俳風もまします 御代の松の若みどりさへ立そへてすみよしの すみに すすめの すをかける心ちなるべし
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最終更新日
2021年11月13日 03時23分05秒
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