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2021年11月13日
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  北村季吟合融懐紙にみる素堂と芭蕉

延宝年間(桃青の附句)

《註》北村季吟合灘懐紙延宝年中作『芭蕉一代集』勝峯晋風氏著昭和六年刊。

 

中村貫一氏が所蔵する古い懐紙切れで終わりに「右季吟合貼懐帝附随斎所蔵、文化甲子秋贈松窓乙二」と見える。季吟の批点に桃青の附句のあるものはこれが初見である。

長刀さすかよせいなおとり場     信徳

露にやおちん髭の黥(スミヌリ)

婿に祝ひかけにまかせて桶の水    素堂

霞む風呂下帯結ぶ絣         秋風

白花室湊              秋風

黒木都□              秋風

履背苦痩馬             素堂

丸身類裸蝗             素堂

絶す数奇て喰いけ栗のいけるうち   桃青

縁につかしの末も亨         桃青

のりすます玉のこしもほいとけて   桃青

珍重々

色好む殿の音曲に事         桃青

五十点之内長七  季吟書判

 

〔俳譜余談〕『芭蕉の全貌』萩原羅月氏著。

芭蕉は宗因を崇拝してゐたようで、それには信徳や素堂の感化もあった事だろう。素堂は芭蕉同年(実際は素堂が二才上)であって、後には蕉風に化せられたが、当時は信章とも来雪とも云ひ、談林の徒と交深く、言水の句集『初心毛登柏』にも、「卵の花も白し夜半の天河、江戸八百韻と云ふ集選五侍りける時、素堂と打ち連れ帰るさの夜いたく更けぬ。所は本所一繊(三輪氏)が許、家まばらにして垣根卵の花咲けり」

とあるから、(素堂は)言水と親しく、江戸談林の大将株であったと思われる。此『江戸八百韻』は江戸新風の代表撰集で、

言水の同書に「中比は難波道、泣戸道の八百韻。云々」と言っている。

其撰に素堂が関係してゐるようでは、(素堂が)芭蕉より勝れて居たに違いな





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最終更新日  2021年11月13日 14時38分18秒
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