カテゴリ:山口素堂・松尾芭蕉資料室
松山藩の家老久松憲山の需に応じて画は狩野探雲が描き、 芭蕉翁先づ琴に賛して、素堂 其角に勤めて三幅對とした逸品である。 其角の『末若紫』に 『家山子のもとめ画は捺雲なり琴ト・笙ト・太鼓ト讃をのそまれしに』 といふ詞書の次に翁の句をかゝげ、 さて 『みてひとつあそぱして山の鳥をも驚かし給へ』 と源氏の舊を取って、素堂と其角の贅を誘った風に掲げてある。 一茶が『寛政祀行』にかねて聞及ぶ此査贅を見に松山に立寄り、 所蔵者魚文の所望で 『正風の本尊見たり梅の宿』 と書いて来たその原状も傅はってゐる。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2021年12月23日 07時42分44秒
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