富士を詠む(掲載以外の富士の歌は別掲)
▽ 富士の山を詠む歌 一首并せて短歌 『万葉集』 なまよみの 甲斐の国 うち寄する 駿河の国と こちごちの 国のみ中ゆ 出で立てる 富士の高嶺は 天雲も い行きはばかり 飛ぶ鳥も 飛びも上らず 燃ゆる火を 雪もて消ち 降る雪を 火もて消ちつつ 言ひも得ず 名付けも知らず くすしくも います神かも 石花の海と 名付けあるも その山の 堤める海そ 富士川と 人の渡るも その山の 水の激ちそ 日本の 大和の国の 鎮めとも います神かも 宝とも なれる山かも 駿河なる 富士の高嶺は 見れど飽かぬかも
▽ 反歌 富士の嶺に 降り置く雪は 六月の 十五日に消ぬれば その夜降りけり
▽ 山部宿禰赤人、富士の山を望る歌 一首并せて短歌 天地の 分れし時ゆ 神さびて 高く貴き 駿河なる 富士の高嶺を 天の原 振り放け見れば 渡る日の 影も隠らひ 照る月の 光りも見えず 白雲も い行きはばかり 時じくぞ 雪は降りける 語り継ぎ 言ひ継ぎ行かむ 富士の高嶺は
▽ 反歌
田子の浦ゆ うち出でて見れば 真白にそ 富士の高嶺に 雪は降りける
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最終更新日
2021年12月27日 10時03分37秒
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