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2022年01月07日
カテゴリ：山梨（甲斐）の御牧（みまき）の全貌
日本の古代御牧 信濃（長野県）御牧の全貌（４） 文献に現れる御牧名 信＝信濃諸牧 霧＝霧原御牧 望＝望月御牧 新＝新治御牧 信濃諸牧（牧名不詳） 信濃全体の御牧名 山鹿牧・岡屋牧・塩原牧・笠原牧・高位牧・宮処牧 埴原牧・平井手牧・大野牧・大室牧・猪鹿牧 萩倉牧・新治牧・長倉牧・塩野牧・望月牧 信濃以外の御牧で文献に表れる御牧名 穂＝甲斐穂坂 真＝甲斐真衣野 甲＝甲斐真衣野・柏前 武＝武蔵諸牧 秩＝武蔵秩父 立＝武蔵立野牧 陸＝陸奥御馬 信濃以外の御牧 甲斐国 柏前牧・穂坂牧・真衣野牧 武蔵国 石川牧・小川牧・由比牧・立野牧 上野国 利刈牧・沼尾牧・拝志牧・久野牧 市代牧・大塩牧・塩山牧・有馬島牧
御牧について記載のある書紀略＝日本紀略 本朝＝本朝世紀 春記＝春記 類聚＝類聚三代格 樗嚢＝樗嚢抄 康平＝康平記 文徳＝日本文徳天皇実録 親信＝親信卿記 年＝年中行事 三代＝三代実録 兵範＝兵範記 河海＝河海抄 要略＝政事要略 小右＝小右記 九暦＝九条殿記 紀略＝日本紀略 御堂＝御堂関白日記 新撰＝新撰年中行事 西宮＝西宮記 権記＝権記 小記＝小記目録 北宮＝北山抄 左経＝左経記 貞信＝貞信公記 範国＝範国記 河海＝河海抄 駒牽＝駒牽勘例
信濃御牧年表
正治元年（１１９９）～弘安十年（１２８７）
正治 元年 １１９９ ５月１７日 賜馬 実朝、慧眼坊に馬を賜ふ。 東鑑 正治 元年 １１９９ ６月２６日 賜馬 実朝、医師時長に馬五疋賜ふ。 東鑑 正治 元年 １１９９ ７月２５日 賜馬 尼御台、左衛門少尉信季に龍蹄五疋を賜ふ。 東鑑 正治 二年 １２００ ８月２１日 賜馬 宮城四郎、奥州下向に付き馬を賜はる。 東鑑 正治 二年 １２００ ９月 ２日 賜馬 朝夷兄弟、実朝下賜の馬を競い取る。 彼馬奥州一の名馬也。 東鑑 正治 二年 １２００ １０月１０日 貢馬 頼家、馬廿疋等、京都に送進。 東鑑 建仁 元年 １２０１ ８月１６日 駒牽 信濃国勅旨諸牧。 猪隈 建仁 二年 １２０２ ８月１６日 駒牽 信濃国勅旨諸牧。 猪隈 元久 二年 １２０５ ８月１６日 駒牽 信濃国勅旨諸牧。 師守 建永 元年 １２０６ ８月１６日 駒牽 信濃国勅旨諸牧。 不知 承元 元年 １２０７ ８月１６日 駒牽 信濃国勅旨諸牧。 猪隈 承元 二年 １２０８ ８月１６日 駒牽 信濃国勅旨諸牧。 明月 承元 三年 １２０９ ８月１６日 駒牽 信濃国勅旨諸牧。 猪隈 承元 四年 １２１０ ９月２０日 献馬 佐々木広綱細馬を実朝に進る。 吾妻 承元 四年 １２１０ １０月１３日 馬牧 復興、源実朝馬牧復興を企画。 吾妻
建暦 二年 １２１２ ８月１６日 駒牽 信濃国勅旨諸牧。 明月 建保 元年 １２１３ ８月１６日 駒牽 信濃国勅旨諸牧。 明月
建保 元年 １２１３ ９月１２日 献馬 実朝北条泰時の進上甘馬を覧る。 吾妻 建保 元年 １２１３ １２月１９日 献馬 行光馬を実朝に進る。 吾妻 建保 三年 １２１５ １１月 ５日 実朝 御牧の馬を諸士に分与する。 御牧の御馬少々到来す。 東鑑 建保 三年 １２１５ ３月２０日 貢馬 実朝、京都に進発する馬を選定。 東鑑 建保 四年 １２１６ ３月２４日 賜馬 実朝、権少下記中原重継に鞍馬三疋を賜ふ。 東鑑 建保 四年 １２１６ ７月 １日 賜馬 勅使忠綱朝臣帰洛す。 将軍家より鞍馬三疋を賜ふ。 東鑑 建保 五年 １２１７ ７月２８日 貢馬 実朝、牧取荒馬三百三十疋を朝廷に献ず。 仁和 承久 元年 １２１９ １１月１３日 貢馬 幕府貢馬貢金綿絹等を進む。 承久 二年 １２２０ ８月２４日 駒牽 被行駒牽、大下記中原師重賜御皇帝馬一疋。云々 承久 三年 １２２１ ８月１６日 駒牽 信濃国勅旨諸牧。 猪隈 承久三年八月、駒牽、上卿に参りて侍りける時、 前中納言定家参議にて参りて侍りけるに、 殿上の硯にてひあふきのつまに書つけてける車に つかはしける。 引更へてけふは見るこそ悲しけれ さやはまたれし望月の駒 常磐井入道前太政大臣（実氏） 返し 物ことにこそ其面影ひきかへて おのれつきなき望月の駒 前中納言定家（玉葉和歌集） 貞応 二年 １２２３ １月２４日 献馬 北条泰時駒十疋を頼経に進上。 吾妻 嘉禄 二年 １２２６ １０月２０日 貢馬 貢馬上洛の事。 吾妻 安貞 二年 １２２８ ９月１５日 献馬 北条泰時馬一疋を頼経に進上。 吾妻 嘉禎 元年 １２３５ ２月１０日 賜馬 将軍家、工匠に馬二疋を賜ふ。 東鑑 嘉禎 元年 １２３５ ８月１８日 賜馬 将軍、馬を伶人に馬一疋を賜ふ。 東鑑 嘉禎 二年 １２３６ １２月 ６日 賜馬 将軍、馬を僧正に御馬三疋賜ふ。 東鑑 嘉禎 二年 １２３６ １２月１１日 献馬 新丹後守泰氏馬を幕府に進る。 吾妻 嘉禎 三年 １２３７ １１月１７日 献馬 三浦泰村陸奥産馬五疋於御所。 吾妻 暦仁 元年 １２３８ ２月２８日 賜馬 将軍、馬四疋を諸公卿に賜ふ。 東鑑 延応 元年 １２３９ １０月 ３日 賜馬 将軍、鞍馬寺の上棟に馬三疋を賜ふ。 東鑑 仁治 元年 １２４０ ２月２９日 賜馬 将軍、御馬二疋藤原公相に賜ふ。 東鑑 仁治 元年 １２４０ １１月 ８日 貢馬 今日関東進恒例貢馬於内裡云々 平戸 仁治 三年 １２４２ ３月１５日 献馬 大江泰秀鎌倉一名馬を幕府に進。 吾妻 仁治 三年 １２４２ ８月１６日 駒牽 信濃国勅旨諸牧。 平戸 仁治 三年 １２４２ １０月２３日 貢馬 幕府貢馬を鎮西家人に命ず。 託摩 寛元 三年 １２４５ ６月１９日 賜馬 将軍、医師時長等に馬を賜ふ。 東鑑 寛元 三年 １２４５ ９月１４日 賜馬 将軍、修法師阿闍梨に馬を賜ふ。東鑑 宝治 二年 １２４８ １１月１４日 貢馬 参院関東貢馬、貢金云々 葉黄 建長 二年 １２５０ ８月１６日 駒牽 信濃国勅旨諸牧。 辨内
建長 二年 １２５０ １１月 将軍 貢馬覧、貢馬御覧事。 東鑑
建長 三年 １２５１ ８月１６日 駒牽 信濃国勅旨諸牧。 岡屋
建長 三年 １２５１ ５月１５日 賜馬 将軍、馬を陰陽師主殿助 泰房に賜ふ。名馬大嶋鹿毛也。 東鑑 建長 三年 １２５１ １０月１３日 貢馬 覧、貢馬見参。 東鑑 建長 三年 １２５１ １１月２２日 賜馬 将軍、伊勢前司行綱に馬を賜ふ。 東鑑 建長 四年 １２５２ １１月１２日 貢馬 覧、始御馬御覧。 東鑑 建長 四年 １２５２ １１月２３日 貢馬 覧、貢馬御覧。 東鑑 建長 五年 １２５３ １０月１９日 貢馬 覧、貢馬御覧。 東鑑 正嘉 元年 １２５７ ３月 ２日 献馬 北条時宗幕府に鞍馬を献ず。 吾妻 文応 元年 １２６０ １０月２２日 貢馬 覧、貢馬御覧。 東鑑 弘長 元年 １２６１ １０月２９日 貢馬 覧、貢馬御覧。 吾妻鏡 弘長 元年 １２６１ １１月 ２日 貢馬 覧、貢馬御覧。 吾妻鏡 文永 二年 １２６５ ８月１６日 駒牽、信濃国勅旨諸牧。 新抄 文永 二年 １２６５ １０月２６日 貢馬 覧、貢馬御覧。 吾妻鏡 文永 三年 １２６６ ８月１６日 駒牽 信濃国勅旨諸牧。 新抄 文永 四年 １２６７ ８月１６日 駒牽 信濃国勅旨諸牧。 新抄 文永 五年 １２６７ ８月１６日 駒牽 信濃国勅旨諸牧。 続史 文永 七年 １２６９ ８月１６日 駒牽 信濃国勅旨諸牧。 続史 文永 八年 １２７０ １０月１９日 供養 善光寺供養、布施馬十疋。 鶴岡 文永 九年 １２７１ １１月２６日 貢馬 自関東貢馬於禁裡有御覧。 続史 文永十一年 １２７４ ８月１６日 駒牽 信濃国勅旨諸牧。 文永 建治 三年 １２７７ ８月１６日 駒牽 信濃国勅旨諸牧。 続史 弘安 三年 １２８０ ８月１６日 駒牽 信濃国勅旨諸牧。 続史 弘安 五年 １２８２ ８月１６日 駒牽 信濃国勅旨諸牧。 続史 弘安 六年 １２８３ ８月１６日 駒牽 信濃国勅旨諸牧。 続史 弘安 九年 １２８６ ８月１６日 駒牽 信濃国勅旨諸牧。 続史 弘安 十年 １２８７ ８月１６日 駒牽 信濃国勅旨諸牧。 続史 弘安 十年 １２８７ １１月２６日 貢馬 於、本院有貢馬御覧事。 新抄 御牧名 信＝信濃諸牧 霧＝霧原御牧 望＝望月御牧 新＝新治御牧 他
筆註…貢馬の記録について 貢馬を献じた国名並びに牧名は不詳であるが、当時の記録から信濃御牧群以外の貢馬は考えられないので、参考までに記載した。 朝廷に納めた貢馬から、将間の献馬、贈馬への推移を明確にするためにそれに関係する記事を付載した。
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最終更新日
2022年01月07日 07時19分55秒
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