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2022年03月27日
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《表紙解説》
 顔面把手付深鉢   
(所在地北巨摩郡須玉町若神子、一五五番地)
 所有者須玉町教育委員会)
 
この土器は、昭和五十六年九月~十一月にかけて発掘調査された、北巨摩郡須玉町の津金御所前遺跡五号住居跡から出土したもので、平成四年二月二七日、県指定有形文化財(考古資料)に指定されている。
 縄文時代中期中頃(今から約四五〇〇年的)に作られた土器で、全器高五七㎝・口径三五㎝・底径一五㎝で、口縁部に付けられた把手高は一三㎡である。顔面把手付深鉢の顔面は、一般的に土器の内面を向いて付けられるのが普通である。これは一説に、上器内部の貴重なものを賦守る為に内面を向いているとか、土器の内部が母親の胎内をあらわしているとも言われてきたが決着を見ていなかった。
しかし、この土器の発見によって、後者の説が大きく前進したと言えよう。
 この土器の特徴は、口縁部に顔面把手が付くだけではなく、土器胴部正面中央部と背面中央部に、それぞれ人面、が付けられることで、土器の胴部を胎内に見立てると、胎内から今まさに生まれでようとする子供が、顔をだして産声をあげているようである。全国的にもこのような形態は希有であるために、本土器は通称『お産土器』とも呼ばれ親しまれている。
                                 (末木健)





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最終更新日  2022年03月27日 13時51分49秒
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