只今公演中の『ガーディアン・ガーデン演劇フェスティバル』
好きな劇団も出てたんだけども、最後の３組には選ばれなかったようで…。残念！
「どれか見ておこう。」と思って、３組の中からクリウィムバアニー『贅沢ラム』を見に行きました。
ダンスカンパニーでありながら小劇団の女優さんも出演する、って何だか面白いこと起こりそう。
コンテンポラリー・ダンス好きです。
言葉なしで、それこそ指の先まで神経尖らせて身体だけで何かを表現できるのってスゴイよなぁ。
体前屈マイナスを誇る自分にとっては、とても同じ生物とは思えず。ただの憧れ。
そんな自分から見ても―、このユニット”体”使えてませんっっ。（汗）
振付や音楽がめちゃめちゃカッコ良かったので「うわぁ～、もったいねぇ。」
…と思ったのは最初だけ。それで、イイんじゃん。
一生懸命だけど背伸びはしない等身大の８人の女の子達のゆるゆるダンスが
ゴージャスな生活に憧れる乙女の夢物語、な内容とピッタリ絡んで不思議な心地よさ！
なんて、のほほんとお気楽に見ていると、１コマ１コマでえらいキレイな場面があったり。
とは言え、どうしてもウマい人のダンスは目に留まるわけで
中盤からその子を追っかけてたんだけど
引っ込んだらなかなか出てこないは、「出てきた！」と思ったら一番後方で踊るからよく見えないし。
どうやら、この方が主宰の菅尾なぎささん？
「イデビアン・クルー」って気にはなってたんだけど、まだ見てない。やっぱ見よう。
もちろん、このクリウィムバアニーの次回公演も！
ついでに、今年いままでの”特に”印象に残ったダンス覚え書き。
齊藤美音子『てすり』 【シアタートラム】
イデビアン・クルーつながりで。
閉じ込められていたモノが開放されて新しい何かに出会う。獣だったり少年だったり少女のような。
そんな感じ？背中を向けて踊る場面がとてもキレイ。あと大きな踊りの後の小さな動きが印象的。
途中、本物の丸太を重たそ～にズルズルと引きずって出てきて
「何するんだ？」と興味津々で見ていたら、そのまま出てきた所へズルズル後退？
「なんもせんのかいっ！」と心の中でツッコミ。
アフタートークで『てすりの原材料』ってっことが判明。わかんねーって！（笑）
パパ・タラフマラ『新パパ・タラフマラの「シンデレラ」』 【ザ・スズナリ】
０６年の再演なので”新”。前回も見てるので面白いのは知ってたんだけど、さらにパワーアップ。
シンデレラ陣営と王子様陣営がズンタッタ、ズンタッタって
オールブラックスのようなリズムとノリでぐるぐる回りながら威嚇（？）するところが１番好きな場面。
ぜひぜひ、再々演希望！！
康本雅子『チビルダ ミチルダ』 【アサヒ・アートスクエア】
去年、あるカンパニーの公演の客席にて。
「○○ちゃん、今度トップランナーに出るんだって。」
「へぇ～、すごいね。○○ちゃんって全然会わないでいても、
いきなり今度一緒に踊ろうよ、って連絡くれるんだよねぇ。不思議な子だよねぇ。」
不思議な子がダンスを踊る。面白いに決まってる！即チェック入れてみたらこの方でした。
で、肝心のトップランナーの放送は見逃す！（泣）
境内で子供たちがヒーローごっこして遊んでるみたいな、大正・昭和初期の頃の匂いプンプン。
無邪気に手裏剣シュシュ飛ばしたり、『おぴょ』ってカメハメ波撃っちゃってみたり。
正直ダンス自体に見とれてしまってストーリーどころではなかったですけど。
この人、いつ呼吸してるんだ？ほとんど口閉じたまま踊ってるけど、肩で息をすることはないし。
終始乱れないキレイで楽しいダンスを堪能させていただきました。
笠井叡×高橋悠治『透明迷宮』 【シアタートラム】
高橋さんのピアノによるバッハ作曲「フーガの技法」にのせての笠井さんのソロ（Ａプロ）。
バッハ。名前は聞いたことあります（恥）
スゲェなぁ、いやスゴイ。…ボキャの少ない自分が恨めしい。
まるで指先から２・３メートル先の空気まで操っているよう。
踊りを見せるっていうより、内から勝手に湧いてくるモノをただ放出していて
１秒前の舞がもう過去の遺物かのように、ポイポイと捨てていって
自分はただそれを拾ってるだけって感じ。それの連続。ドレスの似合う男。
スゲェの見ちまった。
以上、だらだらとダンス見るのが好きな話。おわり。
