お目当ては、パウル・クレー!
このドイツにあった総合造形学校バウハウスで、
1921年から10年間、教壇に立ったスイスの画家が大好きです。
クレー自身の作品の展示は、1919年の「沈潜」の素描と水彩の「尊大」の2点。
そしてクレーの授業「色彩論」「形態論」での生徒の演習作品が5点。
まさにクレーの色!クレーの構図!ぼんやりと授業の光景が目に浮かんできたり。
クレーの講義…羨まし過ぎだぁ~。
バウハウスだけじゃなく、その周辺の何かしら影響を受けた時代の作品の展示もあって
例えばリートフェルトやフランク・ロイド・ライトのアノ椅子が見れてお徳な気分!
あとは、考えられない方向に触手のように飛び出た先っちょにいろんなモノつけた物体が
それでも一本の糸に吊るされてバランス取ってるのとか
ポスターやら家具(目玉の1つの「居間のタンス」におののく)、見たことあるテーブルランプとか
どれも手に取ってみたり、突っついてみたくなってしまうモノばかりで
カッコいい~っ!!
こういうのって、シンプルな空間にあって映えるだろなぁ。
ま、気に入ったものは何でも飾りたがる自分はその時点で脱落だわな。
掃除は楽そうだけど(笑)
そんなこんなで足を進めていると、是非DVD化希望な「バウハウスダンス」なるビデオ上映。
教育番組に出てきそうなモコモコのキグルミ着た人や
ワイヤーが飛び出まくってる人の愉快なダンスに、失神寸前ってくらいにヤラれていると―
「閉館20分前で~す。」
ミスった?いや違う。確か15時前後には来てたはずっ。見ごたえあり過ぎ!
作品リストでチェックしといた前述のクレーの「尊大」まだ見てない(汗)。直行ッ!!
出口付近で無事ご対面。つーか自分は初対面なこの作品に心を奪われ
『あらゆる造形活動の最終目的は建築である。』
なんていうバウハウスの、この展覧会の云わば大詰の部分を早足で見るはめに(泣)
こういう鑑賞の仕方は避けたいもんです。
でも、楽しかったぁ~!!