〈作〉 津島めぐみ
〈演出〉 森いちぢく
下西啓正
兵藤公美
雨森スウ
高野ユウジ
笠兼三
柏木俊彦
上岡千伽子
佐藤拓馬
森いちぢく
どんよりしたこのチラシとタイトル。
惹かれます。
好きな役者さんたちの名前も見えるし、「どんなもんだろ。」な感じで見に行きました、が。
見てよかったぁ~。見逃さないでよかったぁ。
と、ココまで書いたものの…
35分経過~。
どうしたもんだろ。
掴み切れたようで、実は何にも掴み切れてないような気がします。
幾通りもの実体を掴まされて、あげく指の隙間からするするとすり抜けていくような。
まるで津島さんの夢ん中に紛れ込んでしまった感じ。
自然の流れに任せておけば良い、ってことかな?(←違うと思う。)
タイトルの『流れる』は3つの短編の中のひとつから。
あと2編は『空室』と『ムグンファ』。
『気ィ付けて下さいね。
水道管直してる間に、屋根裏の人が通り過ぎるかもしれませんから。』とか
『アタシが少し急ぎ過ぎたのかもしれん。』とか
『川のクッサい臭いが、洗っても洗っても落ちへんねん。』とか
大阪の3人の女の物語。
”流れ”は全体を通して感じられて、
例えば「涙」「血」「赤ちゃん」「地面」いろんなモノが流れていったけど
一番強く感じたのは、ベタだけども
時間。
時間の経過で茶褐色に色づいた心の錆を
何とか少しだけ削り落として、そこから見えるほのかな光。
鈍かったり、鋭かったり、ちょっとでも輝いてたり…。
ほとんどただの独り言のようになってしまいましたが
一応、芝居を見た感想のつもりです(汗)