愛すべきものすべてに

まずは、この写真を見てくれ。
グニャリとねじれて曲がった、車のキーだ。



・・・・って、おいおいカン違いすんなよ！
何もオレは、忘年会用のマジックをここで披露しようってんじゃない。

この前仕事を終えて、愛車１８０ＳＸに乗り込もうとした時の事だ。
普段通りにドアの鍵穴にキーを差し込んで、右へ回した瞬間・・・・・。

ぐにゃ。

明らかに、いつもとは違う感触があった。
それでもまぁドアは開いたんで、座席にすわってエンジンをかけようとしたんだな。
しかし、キーが入らない。　どうしても入らない。
ん！？と思ってよく見たら、なんと写真のようにねじれちまってたってワケ。
ま、オレは用心のために、財布の中にスペアキーをいつも入れてるんで、
無事に帰路につく事ができたんだけど、いやいや一瞬あせったぜ。

考えてみりゃ、もう１３年も乗ってる車だ。
ほぼ毎日同じキーを使い続けてるんだから、金属疲労にもなるってもんだよな。
後でもうひとつのマスターキーと見比べてみたら、
あまりにも鍵山の高さが違う事に、またビックリしたし。
むしろ、よくこれで今まで使えてたなオイ、ってカンジだよ。



オレとしては、とにかく気に入ってる車なんで、
長く乗ろうと思って、車検以外でも毎年決まった所に点検に出してる。
部品に関しちゃ、それこそ今までに何か所も交換したよ。
だから車自体のコンディションは、可能な限りベストな状態を
保っているつもりだったんだけど、今回は思わぬところで
共に重ねた月日の重さを実感しちまったな。

実はオレさ、こんな昭和４０年代初期の古い車が結構好きなんだよね。


ヘタすりゃ自分が生まれるよりも前に生産されたような車が、まるで新車のように
キレイにレストアされたのとか見かけると、本当に嬉しくなる。
（それに引きかえ、最近の車の個性のねえことったら。ホント、区別つかねえよな。
軽かワゴンか、それ以外ってカンジ。完全に終わってるね。）

頭の中のイメージとしてはさ、出来ればオレも１８０ＳＸと一緒に、
このあたりのレベルまで行きたいと思ってはいるんだけど・・・・・。
う～～～ん、どうなることやら。
なんだかこの先の道のりが、えらく長くて厳しいものに思えてきちまったぞ(-△-;)

スバル３６０（昭和41年式・レッド）

スバル３６０（昭和43年式・ホワイト）