愛すべきものすべてに

誰もが一度はドラマのような恋をしたいと思うだろう。

しかし、現実にはそんな劇的な出会いなどあるはずもなく、

ただありふれた日常がくり返されるのみである。

だからこそ人はＴＶドラマや映画の中に、刺激を求めるのかもしれない。


・・・・と、今日オレはやっちゃいました。

そんなチョ～月９的、ドラマチックな出会いってヤツを。

それも・・・電池を買おうと、何気なく入った100円ショップで。


入口付近で並べられていた、たくさんのクリスマスグッズ。

そして、色とりどりの来年のカレンダー。

「そっか、カレンダーか。　ちょっと見てくか。」

オレは足を止めて、目の前のカレンダーなどをめくってみる。


すると隣の女の子が、上の方に掛かったカレンダーを取ろうとしている。

どうやら、犬の写真のカレンダーが気になっているようだ。

しかし彼女の背が足りず、何度も何度も手をのばすが、届かない。



そう！

カンのイイ方は、もうお気づきだろう。

名作ドラマ「愛してると言ってくれ」で榊晃次（豊川悦司）と

水野紘子（常盤貴子）が出会った、あのリンゴの樹の下のシーン。

アレ。　あの再現である。

（↑ちょっと違う気もするが・・・。）


「あ・・・ありがとうございます。」

無言で、ごく当たり前のようにカレンダーを取って渡したオレに

彼女は少し驚きながら、そして恥ずかしそうにお礼を言った。


・・・・って、そのリアクションを見たらさ～、なんかオレの方も

めちゃくちゃ恥ずかしくなって。

ソッコーで電池コーナーに移動しましたわ。


いやいや・・・・・

やはり、現実はドラマのようにはいかないようで。

ま、それでも、そんなオレでも・・・メリークリスマス。

きっとみんなにも・・・メリークリスマス。