愛すべきものすべてに

許せない。
絶対に許せない。

そして、彼女たちが受けた傷の深さを思うと
とてもやりきれない気持ちになる。


昨日、退院時に報道陣の前に現れた、
りっちゃんとあんにんの姿を見ていたら、
余計に哀しみと怒りが込み上げてきた。

自分が知っているメンバーだけに
その感情が増幅されている事は否めないが、
たとえ被害に遭ったのが一般人であっても
その怒りの種類は同じものだったろうと思う。


「誰でもよかった。」

通り魔的な犯行に及んだ加害者が
よく口にする言葉である。
そしてまた、これほど腹の立つ言葉もない。

どれだけ心の闇を抱えていようが、
どれだけ人に虐げられてこようが、
身勝手に無関係な人を傷つける理由にはならない。


また、彼らは誰でもよかったと言いながらも、
ちゃっかり自分が傷つくことは恐れる。

多くの場合、こうした事件が起こったときに
犠牲になるのは、女性か高齢者だ。
つまりは、対象としやすそうな相手を選んでいるのである。


今回の犯人についても
今後、精神鑑定が行われる予定だというが、
これだけ用意周到で、対象者まで識別しておきながら
「責任能力なし」では辻褄が合わないだろう。
ここは厳密な判定をお願いしたい。


そして何よりも。

りっちゃん、あんにん、スタッフの方の回復を願うとともに
今回の事で精神的なダメージを受けた、
他のメンバーたちの心の傷が、
一日も早く癒える事を切に願っている。