★魚のストレスを軽減!?
「あやしい!?水ビジネス」と題して始まったのが、がっちりマンデー!!ここでは30分の間に、3つのビジネスを紹介していた。一つ目が、「どんな魚でも大きく育つ。海水でも淡水でもない第三の水」これに関しては私も知っていたが、実験の状況が進んでいたので、ここでも紹介していくことにする。場所は、岡山県岡山市の岡山理科大学。ここの工学部に所属している山本准教授が、第三の水を紹介する。そんなこと有り得るの?という撮影スタッフを、学内にある水槽に案内する。そこには、海水魚と淡水魚が同じ水槽内で一緒に泳いでいる。なので、紛れもない事実なのである。山本准教授の説明によると、水道水と謎の粉があれば実現するという。その謎の粉の成分は、ナトリウムとカリウムとカルシウムだった。これが海水魚も淡水魚も、どちらの魚にとっても、必要な成分だと言うのである。普通の真水に、海水の4分の1の濃度になるよう混ぜるだけ‥。それだけで、海水魚も淡水魚も同じ水槽で生きることが出来るのである。スタッフがその出来上がった水を飲んでみると、ナトリウムが入っているから塩味を感じる。勿論、海水の4分の1の濃度なので、海水ほどの濃さは無い。魚の体内塩分濃度は1%‥水分は濃度の濃いほうに染みだす性質があるので、海水魚は体内から水分がどんどん出ていってしまう‥これが海水魚。出ていってしまった水分を補う為に、海水を体内に取り入れる作業を、ずーっとしている。海水魚は生きていくために、凄く頑張っているのである。海水魚が真水の水槽に入ると、真水なので塩分濃度がゼロの状態。なので、体から水が出て行かなくなり、死んでしまう。そして、淡水魚はその逆になる。どちらも、違う環境下では生きていけないわけだ。では水槽内を、魚の体内と同じ塩分濃度である1%にしたらどうだろうか?魚の体内と水槽内の塩分濃度を、同じ1%にするのである。海水魚も淡水魚も一緒に育つ環境を、作ったのである。そしてそれが実現して、同じ水槽内を一緒に泳いでいるのである。この研究内容が、どう生かされていくかというと?海水魚は体内から出ていってしまう水分を、頑張って補充しなくても済むし、勿論、淡水魚はその逆である。これは魚に生きていくためのストレスがかからないことになる。ということで、生育がびっくりするほど早くなるのである。魚の養殖期間は、半分の時間で済むわけだ。これを、過疎化している場所で行なえば、町の活性化に繋がる。水道水と例の粉さえあれば、どこでも出来るからだ。出荷は倍の速さで出来るしねぇ‥。ここからが、進んでいる実験についてである。ここで育った魚から出る糞で、野菜を育てる肥料に循環させるのである。どうやら野菜もすくすくと育つようなので、利点が一つ増えたことになる。しかも海水のような、強い塩分を廃棄したら、塩害が起ってしまう。農作物が一瞬でダメになってしまうのだ。そういった害も起きないのである。一番の問題は、こうやって育った魚の味‥ここは肝心なところであるのだが、全く問題無く美味しいということだった。このビジネスは、今後大きく発展していくだろう。大学の研究というのは、私たちの暮らしを豊かにしてくれる。そして、凡人では考えも及ばない発想を膨らませ、仮説を立てて実験を繰り返し、立証していっている。食糧問題は、人口が増えていっている地球にとって、とても重大な問題だ。でもこういう、日々研究をしている人たちが居るからこそ、私たちは安心して日常を過ごし、生きていける。色々な人たちの支えが有って、私たちは生きている。私も小さなことでも、誰かの役にたつ人間でありたいと思う。