★性格の違い‥個性の違いか
同時進行が苦手な人と得意な人が居る。得意な人は、俗に言う「ながら族」で、二つ以上の作業を同時に行なっている。スピードを重視する現代に合った人たちだ。どんなものにも言えるが、どちらにも長所と短所がある。同時進行出来る人は、時間を短縮出来て効率が良いが、反面仕事の内容が荒くなってしまう恐れがある。同時進行が苦手な人は、一つのことをしっかり行なうので、ミスが少ない。しかし時間を沢山必要としてしまう。どちらが良いということではないが、お互いの長所を生かして短所を補えるやり方を考えていけば良い。私は同時進行派である。テレビを見ながら別のことをやっている。例えば家事とか片付けとか‥テレビの前でじっと見ていることは、意外に少ないように思う。効率の良い方法を取るのが、好きである。実際ここで「テレビを見ながら‥」と言っているが、見てないことが殆どなので、正確には「テレビを聞きながら‥」ということになるのだと思う。同居する弟は私と真逆なので、物事を同時進行をすることが無い。一つのことにじっくりと向き合うタイプである。一緒に暮らしているので、お互いの得意分野を生かして暮らしている。自分と違うところを拒絶するのではなく、違うことを利点と考えて、認め合う生活にすると、意外に便利だと思う。時間の無駄使いと私が考えてしまうと、雑なモノで溢れてしまう。結局二度手間になることもあるのだ。そうなると、弟の物事に対する手堅い向き合い方の良さを感じる。多分弟は、私の真逆の良さと悪いところを感じていることだろう。昨日の朝、荷物が配達されて、その代金とかのやり取りが有ったのだが、これが配達に慣れていない人だったので、車の駐車に問題が生じた。慣れた宅配の人たちというのは、自分が乗ってきた車を駐車することで、配達先の人に迷惑をかけることはない。私のところに配達する人には、今まで一人も居なかった。なので、目の前で応対している人も、一緒だと思ってしまったのである。ところが家の外から女性の声が聞こえてきた。「すみませんが、車が通れないので、そちらの車を移動してもらえませんか?」その声を聞いて慌てて私が外に出ると、その女性が運転する車が、前に有る車に阻まれて通れない状態になっていた。「すみません、すぐ移動します。」と私は答えたのだが、本来車を移動するのは、荷物を配達してきた目の前の業者である。なので、私が答える必要は無いのだが‥。驚いたのは、その業者が、慌てて車のキーを出すのではなく、私への領収書を一生懸命続けて書いていたのである。(えっ、この人この状況の中で、何をやっているの?)ビックリするというより、流石に呆れてしまった。「領収書を書くのは後にして、車を移動してください。」と冷ややかに言う私。私ってこんなことも、相手に伝えなければならないの?‥う~ん、分からん。どうやら配達に来た人は、目の前の仕事をすることで、気持ちが一杯一杯になってしまっているようだ。状況判断が出来ていない‥みたい。(*_*)車を移動したことで、無事通過出来た女性の車に、私は深々と頭を下げて車を見送った。業者も流石に理解したようで、「どうもご迷惑をかけてしまったようで‥」と私に謝ってきた。いやぁ~ワンテンポ、ズレているなぁ‥この人。きっと苦労して生きてきているんだろうなぁ‥なんて、感じたりもした。これも、性格の違いだろうね。まぁ‥助け合って生きていけば、いいことだよね。