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カテゴリ:絨毯屋の仕事
昨日、日帰りでコンヤまで往復してきた。
アンタルヤーコンヤ間は距離にすると340kmぐらいでたいした距離ではないのだけど、アンタルヤからマナウガットまでが海岸沿いのまっすぐな道を1時間、そこから山越えで道は以前に比べて広くきれいになったとは言え、約3~4時間はかかる。 まあ、慣れた道なので、実際も精神的にも近いといえば近いのだけど・・・・。 断食月はどういうわけか、警察のネズミ捕りが頻繁である。 今回もコンヤまでの往復の道で6か所で見た。最近は対向車のトラックの運ちゃんがライトで合図してくれたりするが、私もアドナンもほとんど100km/hを超えることはないので、スピード違反でつかまったことはない。 コンヤの絨毯屋仲間たちは、私たちが4~5時間でくるこの道を2時間でくると言うので、まさか・・・と話をしていたら、先日、その一人がスピード違反で捕まったと言う。 いったい何キロで捕まったの? と尋ねると260km/hとの返事。 こちらのクルマはリミッターがないから、出せるだけ出るんだよね・・・・そういえば。 さてコンヤと言えば、宗教色の強い地域である。 あんまりいろいろ書くと、偏見だと言われるかもしれないけど、書かずにはいられない。 今回、訪ねたのは絨毯屋の一人だけど、もちろん彼も断食をしていた。 といっても彼本人はあまり熱心なイスラム教徒とはいえない。 それでも周囲の目もあるし、家族の手前もあるし、できるだけはするという。 ただどうしても我慢できないくて、一度は食べてしまったというし、今日は私たちがいるから一緒に飯を食おうという。 私たちは帰りがけにどこかで飯を食っていくから気にしないでくれ、と彼にはそのまま断食を続けてもらったが、近所の人に頼んでチャイだけは飲ませてもらった。 いまでこそ、あの絨毯屋界隈でチャイを持ってくることも、それを飲むこともできるが、これが10年前であったら無理な話であった。チャイを運んでいるのを見ただけで、誰かが一言いうか、場合によっては殴られるかもしれない・・・。 断食は強制ではないし、異教徒である外国人、旅行中の人、妊婦、子供、病人などは免除される。 食事をしないだけでなく、喫煙、水分の摂取、薬、つばを飲み込みことなども禁止されているからである。 それでも宗教色の強い地域では、連帯意識が強いし、とくにお年寄りの目は厳しいのだと思う。 ・・・といいつつ、コンヤは小さな町ではない、人口は70万人を超えるアンタルヤと同じ規模かそれ以上の大都市である。 大学もあるし、町中を見渡せば、スカーフを被っている女性も多いけど、肌をさらした(と言ってもノースリーブがせいぜい・・・)若い女性たちが闊歩している。 ただアンタルヤと違うのは、さすが断食月に外で飲食したり、タバコを吸う人が全くと言っていいぐらいいないということである。 アンタルヤじゃ、断食月を意識することなく、外で飲食もすれば歩きタバコもする。全く気にすることがないが、その点はさすが違った。さすがコンヤ・・・・と。 アンタルヤへ向かう前にどこで食事していこうか・・・・マクドナルドなら絶対開いているだろう、と街中のマクドナルドへ行った。 行ってビックリ、すごい混雑であった。 広い店内であるが、お客でびっしり。まず座るところの確保、列に並んでオーダーするまで約30分が過ぎた。 お客の多くは子供連れの家族や若者たちであったが、中にはスカーフを被った年配の女性もいた。コンヤも変わったなあ・・・と思わずにはいられない。 もうこの大都市で、断食をやらない人も増えて当然であろう。 3年後にはこのコンヤですら、村はさておき、中心部ではかなり変わるのだろうと思う。 マクドナルドのお客の中には喫煙目的で座り続けている人もいた。 外で吸う人がいず、吸いづらいので、ここで吸っていくのである。 私たちもタバコを吸い、アドナンにいたっては外へ出てからも火をつけた。 誰にも何も言われることはなかったが、思わず冗談で「ここでタバコ吸っていたら捕まるよ」と言ってしまったほど、私の方が気になって周囲を見てしまった。 もちろん断食は人のためにやるのではなく、自分のためであるから、人に影響されることではないと思うし、いままでの慣習として、断食をしている人がいたら、タバコを吸わないとか飲まないとか気を遣うことも必要であるが、実際はそれで断食ができなくなるというわけではないはずであるが、それにしてもトルコ人の断食月への意識もこの10年でかなり変わってきたと感じた。 話は変わって、実はコンヤへ行ってきた理由は、とある絨毯問屋が借金を重ねて、その商品が処分に出たことである。 キリム、絨毯、トゥル、絨毯ヤストゥック、倉庫にあるいいものを全部選りすぐってさらってきたと言ってもいい。火曜日以降に少しずつホームページに専用ページを作って掲載していくので、どうぞご覧ください。全てオールドキリム、オールド絨毯で、しかも安くて当然の品ではなく、いいものが、本当にこの価格でいいの!? というような値段ででますので、チェックをお忘れなく。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006年10月08日 23時51分54秒
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