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絨毯屋へようこそ  トルコの絨毯屋のお仕事記

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mihri

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2006年12月05日
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カテゴリ:絨毯屋の仕事
トルコの町なかでの人々の服装は、ヨーロッパやアメリカ、日本となんら変わらないわけだけど・・・。

実はトルコでは現在も民族衣装を着ている地域がある。
民族衣装といって別の意味でとられることがあるが、トルコの田舎風の普段着という意味ではなく、それぞれの地域の特性を伝える独特の伝統的な民族衣装である。

主に婚礼で使用される。または地域の民族フェスティバルで着ることもある。
なかにはおばあさんが、普段着として使っている場合もあるが、もったいないなあ・・・と思ってみてしまう。日本にあったら博物館入りしているようなものだったりする。

トルコの普通の婚礼は西洋式の白いウェディングドレスであるが、その前夜に民族衣装を着る地域や、また好んで伝統的な方法でやる家族や娘さんもいる。
それでも古いものを着るというよりは、町の縫製屋さんで作ってもらったり、貸し出ししているものをレンタルして着るのが通常。

祖母や母親が着たものは痛んでいたり、サイズが合わなくなっているので着なかったりする。
だから手作業のものではなく、ほとんどがミシン刺繍でミシン縫製の新しいもの。

では家庭ごとに伝わるオリジナルの婚礼衣装はどうなっているかというと、記念にとしまいこまれているか、売られてしまっているか・・・・・。
売ってくれる人がいるから、私の手にも入るわけなんだけど・・・・・。

第1回目はバルケシールの花嫁用シルクドレス。
年代的には70~80年前のものだと思われる。

elbiseler2006 022.jpg

シルクの生地の上に施されているのは、何層にも重ねた紙や特殊材料の型の上に金属刺繍をしたものや、金属パーツを縫い付けたもの。
薄いシルク布の衣装の難点は生地の疲労が早いこと。

elbiseler2006 024.jpg

花嫁さんはこれを着て、何夜にも渡る婚礼儀式を過ごしたわけである。
遊牧系のもので、ドレスといってもこれだけを着るわけではない。
ドレスの下にはシャルワルといい、だぶっとしたパンツを履き、ドレスの上にも上着を着る。
頭は帽子やスカーフ(オヤつきの豪華なスカーフなども使われた)で飾りたて、ネックレスなどをたくさんかける。
日本の和風婚礼衣装と同じで、何重にもいろいろなものを重ね、がんじがらめにする。

花嫁さんは動けないような状態で、おとなしく嫁入りするっていうのは全世界共通の考え方なんでしょうか・・・・ね?






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Last updated  2006年12月06日 02時07分59秒
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