|
カテゴリ:絨毯屋の仕事
第2回目は、ジャケットとシャルワル。
これはバルケシールの女性用上下。 素材はシルク布。 70年前後前のものだと思うが、上下が揃って出てくるものって意外と少ないので、載せてみた。 シャルワルっていうのは、だぼだぼパンツのことなんだけど、写真ではわからないかもしれないけど、ウエスト部分は200cmほどある。布を長方形に裁断して、袋状に縫うだけ。足を出す部分は下の両隅。ウエストは実際は60cmぐらいの娘さんが履くので、紐でぎゅーと締め上げる。 モンペみたいなものだけど、さらにだぼだぼと余裕がある。 これならあぐらをかこうが、行儀を悪くしていようが目立たない。 村の女性たちがいやがる、からだの線を見せることもないわけである。 シャルワルに比べるとジャケットの方は華奢である。 上下とも手縫い。ミシンは使っていない。 施されている刺繍は金属糸による手刺繍。 上着の脇の下に小さなヤブレがある程度で、上下ともコンディションがとてもよい。 バルケシールはカズ山脈系の遊牧民が多く、地域や村単位で民族的な特長を持つ生活を最近までしていたようだ。そのためバルケシールからブルサにかけて民族衣装は豊富である。 次回は同じジャケット&シャルワルだが、アイワルックのものを紹介。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006年12月07日 03時14分06秒
[絨毯屋の仕事] カテゴリの最新記事
|