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カテゴリ:絨毯屋の仕事
トルコの民族衣装シリーズ第4回・・・!!
今回からウチュエテッキを何点か紹介しようと思う。 ウチュエテッキとは、トルコ語で3つのスカート(ってすごい直訳)なんだけど、裾の部分が前開きで、腰から下は両サイドにそれぞれスリットが入っている。 つまり腰から下は後部、右前、左前の3つの部分に分かれていて、それが3つのスカートになるわけである。 これは19世紀半ばから後半と思われる、ボルのギョウヌックのウチュエテッキ。 シルクと金属糸の手織り布で、それに縁取りで金属紐が装飾されている。 お金持ちのものだったと想像する。 ウチュエテッキも婚礼用に使用されたが、普段も着ていた。 下にパンツを履き、上にはシャツを着て、その上にウチュエテッキを着る。 さらにベスト、ジャケットを羽織る。 腰には布ベルトか、金属ベルト、遊牧民風には前掛けなどをつけ、ウチュエテッキが広がらないように押さえるのである。 余談であるが、以前、村々を周っていたときに、村のゴミ屋(家にある不用品を何でも引き取ってきて並べてあるところ・・・・骨董屋とはいいがたく、ゴミ屋としか言えない)というのがあるのだが、そこでこれと同じ年代の金属糸とシルクのウチュエテッキを見つけた。もっともっとボロボロだったし、薄いものだったので、もしかしたら、さらに古い時代のものだったかもしれない。 店主も私も価値がわからないまま、とても安い値段で譲ってもらった。もしかしたらおまけでタダでもらったかもしれない・・・払ったとしてもそれぐらいの金額である。 当時は衣装にはあまり執着心がなかったので、この価値がわかる日本の専門家に安価でお譲した。 この衣装を見つけたとき、そのことをふと思い出し、初めて価値に気がついたという話・・・。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006年12月08日 03時16分39秒
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