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カテゴリ:絨毯屋の仕事
トルコの民族衣装シリーズ第5回・・・!!
今回もウチュエテッキ。 ウチュエテッキとは、トルコ語で3つのスカート(ってすごい直訳)なんだけど、裾の部分が前開きで、腰から下は両サイドにそれぞれスリットが入っている。 つまり腰から下は後部、右前、左前の3つの部分に分かれていて、それが3つのスカートになるわけである。 エーゲ海地方のティレ。幹線道路からかなり山へ入ったところにある小さな町。そこと繋がっている小さな村々がいくつかある。 そこのものである。約90-100年前のものと思われる。 ティレやその先のオデミッシュは、私のなかでマイブーム(死語・・・・!?)があり、たびたび訪れた場所のひとつである。村民バザールがあり、民族衣装用の古い手織り布が手に入るので(家に保管されていたものが時々出てくる)、それを求めてなんだけど、やはり最後に行ったときは出尽くし感があって、ここも終わったな、と思いながら帰ってきた。 フェルト工房もここにあり、昔ながらの手作業でフェルトを作っていたりする。 今はフェルトを敷く家庭もテントもないので、文化行事用の特別注文だったり、各地の観光地向けのお土産ものだったり。 話をもとに戻すと、このウチュエテッキはウールの手紡ぎ糸と金糸で手織りした布で出来ている。 金属糸や紐の装飾もなく、見た目にジミであるが、この布自体がとても価値があり、衣装に興味がないときでもこの布は私のコレクション対象であった。このめちゃくちゃ細いウール糸が手で紡がれたというところに弱い・・・・この細さの糸はキリムでは使われないが、エルズルムの女性用のショールがある。それらにも使われていた。 このウールの手織り布は、近年は工場で作られてる柄だけ同じ化繊ものが出回っているので、似たようなものを見たことがある人もいると思う。縦ストライプに細かいモチーフが入ったもので、ガジアンテップなどでは、昔はこの布(工場製の化繊布)で衣類やチュワルなども作ったらしい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006年12月08日 16時35分54秒
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