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カテゴリ:絨毯屋の仕事
トルコの民族衣装シリーズ第8回・・・!!
今回はエデルミット地方のカズ山脈系の遊牧民の女性用衣装。 遊牧民の衣装の面白さは、この前も書いたけど、前掛け、腰巻、ベルト、靴下などのウールの手織り製品のおもしろさ。言ってしまえば野暮ったいのだけど、それがウチュエテッキやジャケットに妙に合ってしまう。 これはジェプケン。前回の19世紀ものに負けないぐらい、金属装飾がびっちり。私も前から何かに似ているな・・・・と思っていたのだけど、バッハさんの言う「闘牛士のジャケット」に思わず納得してしまった。どういうわけか、このジェップケンは男性的だよね。 もちろん男性用もあるのだけど・・・・。 これがエプロン。通常カズ山脈系の遊牧民のエプロンは2枚のパーツをキリム・ジジムと同じテクニックでウール糸で織り、中央を縫い合わせ長方形の形にする。上部の両端を小さく三角にたたみ、そこに4つ編みにしたウール紐か、布で作ったリボンを縫いつけ、腰に巻くようになっている。エプロンと言っても服を固定するベルトの役目と前部を隠す目的で使用する。 これは下に着るシャツ。 麻混かもしれないけど、コットン糸の手織り布でできている。 バルケシールとその近郊のものは前と後ろについた刺繍が特徴で、この刺繍はもともとは細い手紬ぎのウール糸で施されていた。(貴族のものはシルク糸も使われていた)最近のものは(30-40年以下のものは)コットン糸である。 通常はこの刺繍部分だけを別パーツでつくり、シャツが古くなると新しいシャツに付け替えたり、母親から娘へと伝えられていったそうである。この刺繍部分だけのコレクションというのもある。 次回はイスタンブルに工房があった時代の、年代もののバスク(更紗)を紹介する。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006年12月14日 15時42分24秒
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