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カテゴリ:絨毯屋の仕事
トルコの民族衣装シリーズ第9回・・・・!!
今回は衣装ではないが、布関連、民具関連ということで古い更紗を紹介。 これはセッジャーデと呼ばれるもの。キリムでセッジャーデというのはサイズの呼称にもなっているけど、イスラムの1日5回のお祈りのときに下に敷く敷物のこと。 綿布に手造りの型(くるみの木などを繰り抜いたもの)を手作業で押していったもので、更紗といえばわかりやすいだろう。 カンディルリというモチーフで、下がりランプがついたものという意味であるが、ミフラップ柄でお祈り用であることを意味している。裏に布がついていて、中には綿が入っている。 サイズは146×86cm。全て手縫い、手作業で作られている。 更紗はトルコでは型押しという意味でバスクと呼ばれているが、これはイスタンブルにバスクの工房があったころのもの。当時、トルコ人とアルメニア人の熟練工たちが、共同で作業をしたと言われている。今から100年ほど前の話である。 余談であるが、今でもセッジャーデとして手織りのキリム、絨毯以外に、化繊の機械織りの絨毯などを使うが、このバスクのようなベルベットなどの布製のものもある。 デニズリのファブリック関係の問屋街へ行くと手に入るが、濃紺や濃赤などの布にミシン刺繍でミフラップのモチーフが施されている。 中綿が入っていてサイズもちょうどいいので、これを赤ちゃんのお包みやお布団として買っていかれる日本のお客さんもいる。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006年12月16日 01時20分20秒
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