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カテゴリ:絨毯屋の仕事
トルコの民族衣装シリーズ第10回・・・・!!
今回も衣装ではないけれど、手仕事の布、民具関係から。 これは子供のゆりかご。ゆりかごと言ってもかごの形をしているものではなく、赤ん坊を寝かせて揺らすためのもの。 金属糸で手刺繍をした布の周囲を牛革で補強し、木の棒に固定している。 木の棒の部分に紐をつけ、昔の家の天井には必ずと言っていいほどついているけど、金属のわっかにかけてブランコのように揺らすのである。 これは先日、ブルサの古いお屋敷から出たばかりのもので、80-90年前のものと推定される。 棒の長さは62cm、布と牛革部分のサイズは82×51cm。 ゆりかごというと、コーカサスの箱型のものはよく出ているので、見る機会は多いと思う(それでもいい骨董は少ないけど・・・・)。 トルコでは箱型のものはほとんどなく、つるすタイプではこういう平面タイプになる。 今でも村へ行けば、天井から紐を二組つるし、その紐にシーツなどを巻いて、そこに赤ん坊を乗せたりしている。布なので自然な重みで赤ん坊が落ちないようになっているのである。 トルコの赤ん坊のあやし方はまさにゆりかご風ブランコで大きく揺らすことである。 ゆりかごがない場合でも、座った状態で足を伸ばし、その足の上に赤ん坊を寝かせ左右にブンブン揺らしてあやしたり、寝かしたりする。見ている私は赤ん坊の脳みそがどうにかなっちゃうのではないかと心配で心配でたまらないけど、そうしないと寝てくれない赤ちゃんもいるのである。 次回から金属装飾がすばらしい骨董のビンダルとジェプケンなどを。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006年12月16日 18時32分09秒
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