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カテゴリ:絨毯屋の仕事
これは「ナマズルック」。
イスラムの1日5回のお祈りの際に、下に敷いて、この上でお祈りをしたのである。 通常、ミフラップと呼ばれるメッカの方向を示すくぼみの形をかたどったモチーフが用いられ、ときにはモスクだったり、ランプなどを描き、モスクの内部を現したりもする。 これは、若い夫婦が持ち込んだ絨毯である。ほとんど未使用で、生活費の捻出のために売りたいと言った。 骨董ではないけど、モチーフのおもしろさと、状態の良さにひかれて買った。 モスクを描いたであろうモチーフが上部にあり、下部に足の位置を示す円がふたつある。 足の位置を示すモチーフというのはあるけど、足型にふたつの円というダイレクトなモチーフはかなり珍しい。 毛足は長めで、グレーの部分は染めをしていないナチュラル・ウール。 蛍光青の糸は、当時はやった化繊糸。 そのギャップがいやみがなく、おもしろい。 そして、このモチーフのすごさ。 なんだか空中に浮かぶモスクみたいで、不思議な絵である。 これを織った女性は独特な発想の持ち主だったのだろうと思う。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007年09月22日 15時03分19秒
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