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絨毯屋へようこそ  トルコの絨毯屋のお仕事記

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2008年04月03日
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カテゴリ:ミフリカフェ話
何年かぶりに会ったトルコ人の友人。
とある観光地のホテルで働き始めたという。
そこでのスタッフ飯の話。

毎日ピラフとクルファスリエ。
安上がり飯の代表である。
クルファスリエというのは乾燥させたインゲン豆を煮戻した一般的な料理である。
前日から水につけ、普通は圧力鍋を使うか、また長時間煮なければならない。

ところがここのクルファスリエは石のような固い豆が入っているという。
たしかに上手に調理しないと固いままでおいしくないことがある。
毎日固いクルファスリエ・・・・きっと、調理の仕方を知らないのだろうと、コック経験もある友人は
「私が調理しましょうか? クルファスリエはやわらかく煮るのが難しいですから」とホテルのオーナーに申し出たらしい。

ところがオーナーが言うには
「クルファスリエは固めがいい」

その理由は
「長時間煮るとガス代が余計にかかる」から。

・・・・・・・。
ホテルが儲かっていないとか事情があるわけではない。
自分たちは高級車に乗り、女性を引き連れて贅沢三昧。
従業員にはガス代を安くあげるため生煮えのクルファスリエ。
なんてケチ臭い話であろうか。
「クルファスリエは固めがいい」わけがない。

ところで最近私もこれに似たようなことをカフェのスタッフに言った。
「スパゲティは固めに茹でてね」

トルコでスパゲティを食べたことがある人は、体験していると思うけど、どうもぐつぐつ茹でる調理法が一般的でうまくない。
カフェのスタッフも家庭でぐつぐつ茹でたスパゲティになじんでいるせいか、毎回茹ですぎの膨れ上がったスパゲティを作る。
トルコ人のお客さんの中には、それを好む人もいるからそれはそれでいいのだけど、私は嫌である。

「スパゲティの中に生の部分が残る程度に茹でればいいのよ」
と何度も言うのだけれど、いつみてもやはりぐつぐつ茹でたスパゲティ。

彼らにしたら
「スパゲティを生茹でにしろなんて、ガス代を安くあげようとして、なんてケチな社長なんだ・・・」
としか思っていないのだろうなあ・・・とふと、友人のクルファスリエの話を聞いて思ったりしたわけである。

















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Last updated  2008年04月05日 07時48分19秒
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