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カテゴリ:絨毯屋の仕事
イーネオヤ・・・・見ているだけで時間が過ぎていく。
ぬい針でシルク糸を自分でよりなおし、結び目を造りながら形を作っていく、実に細かい作業である。 トルコで一般的に見られるオヤはトゥオヤといって、かぎ針で編むもので、これは比較的広い範囲で多くの人ができる。 しかしイーネオヤとなると、地域が限られ、また作り手も少ないのである。 また同じイーネオヤでも、キリムと同じように、地域性、年代、モチーフの珍しさ、手の上手下手、素材の違い、込められた思い・・・などが読み取れ、また女性にとっては昔も今もとても身近な存在なので(日常品)とくに、知れば知るほどおもしろい。 ただイーネオヤも、他の伝統手工芸にもれず、作り手の減少、伝統の不継続、需要のなさ、それによる工賃の高騰などで、自然な形としては近いうちに消えうる文化である。 ・・・・というか、かなり終わっているのを今回見て、体感したけど・・・・。 続いているのは新作の普及品。 地域性も、モチーフや色へのこだわり、素材へのこだわり、生活の中で継承という意味では、ちょっと遅かったなあ・・・いう感である。 まあ、面倒な話は横に置いておいて。 イーネオヤを堪能しよう。 こういうのを、毎日、毎日見ていると、時間が経つのも忘れ、深みにはまり、そして抜けなくなるのだけど・・・。 今年と来年の目標は、(できることならオヤを愛する人たちと)地域を限定したさらに長期に渡る、家庭訪問調査かな・・・・? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008年07月16日 00時49分52秒
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