最後の打ち合わせ!?
フセインはほぼ毎日、ミフリに遊びにくる。仕事があるときは、夕方6時。遅くなるときは電話をかけてきて「7時には行くから」と、連絡してくる。まるでミフリの社員のようである。夜勤や休みの日は午後2時ごろから、来てはコーラを飲んで、ピザを食べて「また腹がでてしまう~」と。今日は土曜日で店は開けるけど、官公庁が休みなので、ミフリの仕事も、特別ない。で、朝ゆっくりしていたら、ケイタイが鳴って、誰かからメッセージ。「今日は新プランを立てないのか?」フセインである。「もちろんプランを練り直ししよう。今日で最後だし・・・」と私は返事を書く。するとまたメッセージ。「今日もプランの練り直しをするわけ?」「そうよ。今やっているところだから、あなたもすぐ来なさい。いったいどこにいるの!?」って。フセインは仕事の最中なわけで、これるわけないのだけど、そう書いて送る。「本当にプランを建て直しするのか!? いい加減、あきたよ~。もう開放してくれえ!?」って書いてきたかと思うと、30秒後。「今、仕事中だから夕方、最後の確認をしよう。行くから待っていてくれ」・・・・・。つまりフセインはいやだ! あきた! いい加減にしてくれ! といいながら楽しんでいるわけである。プランはすでに出来あがっているし、行く予定の各地の友人や骨董屋に電話もかけて、日曜日でも夜中でも、ちゃんと居るように約束もとりつけた。ホテルの予約もばっちりである。あと別にやることはない。彼女の到着を待つだけである。でもたぶん興奮して、落ち着かないフセインのために、最後の打ち合わせ会議を開こう。実はちょっとした「ビックリ」が隠されている。実行者はフセインである。そのために運転手つきのクルマまで手配したらしい。そう、夕方、彼女はアンタルヤにやってくる。