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カテゴリ:日本映画
日本映画は元気なのである。
そして、ひさしぶりの「角川映画」。 原作の福井氏もインタビューで おっしゃられていたけれども、 オマツリ気分なのである。 だから、オマツリ気分でダラダラと、 枝葉末節の【黒】を書かせていただきます。 どうぞ、おつきあいくださいませ。 ■ブラボー!ブラボー!ブラボー! 甲冑姿のエキストラさんがダダダと雪崩れ込んでくる。 エイヤエイヤの戦国時代! 時代は少し違うけど、2005年の大河ドラマ、 合戦が物足りなかったので、嬉しい! ■鹿賀丈史さんはスゴイんだよ。 信長の役割を押しつけられる的場一佐、 狂信的な感じがプンプンする役柄なのに、鹿賀さんは、 組織からはじきだされた男の悲哀まで、 しっかりと表現して演じておられた。 ■鈴木京香さんの目に、女の情念。 「愛しているわ、的場さん」 「鹿島さん、あなたもけっこう、イイ男!」 エピソードはないのだけど、彼女の目は雄弁である。 ■江口洋介×北村一輝 二人の魅力的な役者さんの違いは、 「知名度」だけだと思った。 ■白ワイシャツの戦国武将。 2年間、平成の時代で暮らした飯沼七兵衛。 鹿島に会いにやってくるのは白ワイシャツに黒ズボン。 でも、歩き方、所作は戦国武将。 北村一輝さんの演技はかなり愉しかった! ■福井作品は、とにかく壊そうとする。 「ローレライ」は東京に原爆を。 そして、平成の現代を壊そうとする本作品。 「亡国のイージス」も日本を壊す予定である。 だからこそ、見えてくるものがある。 ■音はリアリティを作り出す。 爆発音、機関銃の音、ヘリコプターの音。。。 それから、自衛隊員が動くたびに、 装備の音がカシャカシャ常に聞こえている。 武将達が動けば、甲冑の音も聞こえている。 その音のオカゲで、 作品の世界に入り込みやすいと思っちゃった! ■伊武雅刀さんは、オイシイ役! 斎藤道三、マムシの道三。 防弾服を着込んで歴史修正作戦に参加する。 だから撃たれても刺されても死なないの! ■歴史の復元力とインチキ加減。 タイムパラドックスは大変で、 史実は、検証すれば、もっと大変なのである。 的場一佐の綿密な作戦を ただ一人、鹿島がうち破ったそうだが、 その根本は「インチキ」だったそうである。 だから蜂須賀小六の息子は改名する。 改名させられるのである。 ■鹿賀丈史さんはスゴイんだよ、その2 どうしようもない現代に怒りながらも、 最後に「まだやり方はある」と言い残す的場。 インチキくさい役柄なのに、 スゴイんだよな~、励まされちゃった!! ■汗のにおい、ドロくささ。 そんな大迫力の演出でもないのに。 絶えず人の動きがわかるのは「音」のせいと、 ロングとアップの中間の等身大のアングルのせい。 ロメオ隊隊員の表情までバッチリ確認。 爆発炎上もあったが、人間も忘れずにが、嬉しい。 ■生瀬勝久さん、嶋大輔さんの死に際 死に際の演技は見せ場である。 嬉しいほどに、はまってくださっている。 ■手塚監督の想像力。 どうもありがとうございました。愉しかった!! 働く足軽さんの一人が、 「油のいる「車」よりも 飼い葉の「馬」の方が気楽」などと、 時代を表す、粋な台詞も随所に。 斎藤道三、蜂須賀小六親子が愉快で愉しい。 どんな時代でもどんな役割でも、 人はその人らしく生きていくのである。 現代に対するメッセージ性もありながら、 ひさしぶりの角川映画、 オマツリ気分の愉しんだよ~。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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