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カテゴリ:アメリカ映画
「パパの職業は?」
正解は弁護士、lawyer。 でも、マックスはlierと言い間違えてしまった。 “嘘つき弁護士” フレッチャー・リードの職業は、 まさしく、それだった。 息子マックスの願いは叶えられるまでは。 ジム・キャリー×トム・シャドヤック監督。 神の能力を得た男の物語が浮かぶ。 オーバーアクションと、 コメディで進行しながら、 ストレートにテーマに切り込んでくる。 “嘘つき弁護士”は法廷で、 敗訴を勝訴にして人気を得ていた。 息子の誕生日を忘れて、情事に耽る。 マックスはバースデーケーキに願いをかけた。 「神様、1日でいいから、 パパが嘘をつけなくなりますように」 願いは叶えられる。 依頼人の女性の浮気が原因の離婚訴訟。 彼女は浮気をしたら財産を受け取る資格がないと、 結婚前に契約のサインをしていた。 それでも、財産をゲットするために、 口八丁をかますのが、フレッチャーの仕事である。 だが、どうしても嘘が出ない。 敗訴は色濃くなり、もう悪戦苦闘。 ふと、彼女の結婚が17歳だと気づく。 結婚のとき彼女は年齢を詐称していたのだ。 未成年の結婚前の契約は無効。 見事、勝訴となるが、フレッチャーの心には、 虚しさが残っていた。 “嘘つき弁護士”嘘がつけなくなる。 試しに、フレッチャー、 青いペンを持って、赤いペンと言い張ろうとする。 青いペンであろうとも、赤いペンだと、 言い張って真実にしたきたのだ。 赤いペンだと認められれば、 その青いペンは赤いペンになってしまう。 今までそうやって裁判に勝ってきた。 嘘は、嘘だと認められなければ、 嘘にならないのである。 “嘘つき弁護士” 彼が勝訴すれば、嘘が本当になる。 フレッチャーはそれで裁判に勝っていた。 ということは、世の中が 嘘を認めていることになる。 世の中には確かに嘘がまかり通っている。 嘘がまかり通っている。 だが、嘘のひとつやふたつが 問題ではないのだ。 「大人は嘘をつくんだよ」 そうだ、確かに。フレッチャーの言う通りだ。 「嘘をつかれて哀しいのはババだけ」 マックスは父親の嘘が哀しかった。 他の誰でもない、フレッチャー・リード、 マックスの大切な父親、 だから、彼の嘘が哀しかった。 嘘は悪いことではない。 優しい嘘もあれば、必要な嘘もある。 そんな嘘は、人との関係を崩さない。 だが“嘘つき弁護士”の嘘は、 罪なき人を敗訴にして、 息子の信頼をいつまでも得られない。 大切な関係がいつまでも得られない。 ジム・キャリー×トム・シャドヤック監督。 芸達者すぎて、損をするジム・キャリーを、 愛情あふれる父親に変えていく。 “嘘つき弁護士” 世の中の嘘に皮肉を与えながらも、 ストレートな温かさがラストシーンを盛り上げる。 エンドロールのNG集は必見。 オーバーアクションで損をするジム・キャリー、 本当は、芸達者なのだ。 「ミスターハンド」 フレッチャーは両手を使ったミニ芝居で マックスを夢中にする。 彼のような父親がいれば、 子供はさぞ、楽しいだろう。 嘘も本当にしてしまえる芸達者の技である。 しかも、ジム・キャリーが子供の頃、 父親がやっていたという記事を見かけた。 ジム・キャリー×トム・シャドヤック監督。 オーバーアクションとコメディを、 暖かい父と息子の物語に変えていた。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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