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カテゴリ:アメリカ映画
ぼくは罪を犯したのだと、思う。
でもそれは あなたのしていることと、 一体、何が違うというのだろう。 本当に憶えていないんだ。 手のひらに染みついた血、ナイフ、 ベッキーの弟を刺し殺したのは、 たしかにぼく、なのだろう。 でも、先生、 あなたがミランダと 違う女性を抱いたことと ぼくのしたことはどこが違うのだろう? 『16歳のリーランドという少年が、 知的障害を持つライアンという少年を殺した。 ライアンは彼の恋人ベッキーの弟だった。 なぜリーランドは彼を殺した?』 『なぜ、リーランドは、ライアンを殺した?』 誰も彼もが理由を知りたいんだね。 でも、先生。 ベッキーは麻薬中毒だし、 父とはもう10年も会っていない。 幸せそうな家族の中にいた、 カルデロン夫人は、離婚して一人だった。 ベッキーとはいつのまにか、 心がすれ違っていった。 ねえ、先生。 どうしてなんだろうね。 『16歳のリーランドという少年が、 知的障害を持つライアンという少年を殺した。 矯正施設の教官パールは、 彼を救おうとしながら、彼の物語を書こうとしたが、 それを父親が阻む。』 理由がいるんだね。 でも、先生、先生に理由はあったの。 ミランダと違う女性と寝た理由。 先生のしたことがミランダを悲しませた。 先生も先生と寝た女性も悲しませた。 ぼくには、それが見えるんだ。 背後に潜む‘悲しみ’が。 幸せは永遠に続くはずはなく、 その終わりには‘悲しみ’がある。 愛し合うカップルにいつか訪れる別れ、 そんなものは見ないフリすれば、いいんだろうけど。 "The United States Of Leland” ライアンは道を阻むものを乗り越えようとした。 回り道をすれば、簡単に進めるのに。 そうできないから起こるのだ。 そうできないから、人は罪を犯す。 ねえ、先生。 ぼくには悲しみが見えるんだ。 だから、なんとかしたかったんだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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