テーマ:最近観た映画。(40087)
カテゴリ:アメリカ映画
「地球のみなさん、こんにちは。
銀河バイパス建設のため、 今から地球を取り壊します。」 あらまああっというまにバーーーーーン! 木っ端微塵に地球滅亡。 しかし上記のアナウンス、 銀河系超空間・開発審議会、ジェルツ大尉の いかにもお役所仕事っぽい対応は、 どこかで聞いたことある話だけど、それはそれ。 おそらくつ~かたぶん、主人公たる平凡なイギリス人、 アーサー・テントさん家が、今まさに、 バイパス建設のため取り壊されてる状況は、 地球滅亡まで10分を切ったところだったのだ。 友人のフォード・プリーフェクトが 実は宇宙人で“銀河ヒッチハイク・ガイド”の 編集調査員でなかったらというか、 ま、確率で言ったら全て、 と~んでもなく天文学的数字で、 ありえないこともありえてしまったりするわけで。 銀河系大統領になってしまった、 売名家で冒険家で元ヒッピーで享楽的で鬱病な ゼイフォード・ビーブルブロックス氏は、 宇宙に放り出されたアーサーとフォードを 助けたのはいいが、同船していたのは、 アーサーがフられた女性、トリリアン嬢。 これまたなんとも偶然が重なって、 でも偶然だって重なる場合があるんだし、 偶然が重ならないなら必然だろうけど、 運命は何も決まっちゃいないのだ、何にも、ね。 でも人間は知りたかった。 「生命、宇宙、そのすべて」 銀河系史上2番目に高い知能と機能を持った、 コンピュータのディープ・ソートは、 質問の意味を考えた末に明解な答えを出した。 「42」 そのチャーミングな テレビ大好きコンピュータのディープ・ソート、 お声はなんとヘレン・ミレンなのである。 宇宙で一番憂鬱なロボット、マービンを、 ため息まじりにイジケながらのアテレコは、 アラン・リックマン、最高! ジョン・マルコビッチがカルトな教主、 ビル・ナイが惑星を作るアーティスト、 いかがわしさ全開のゼイフォード大統領は サム・ロックウェルというキャスティングは、 偶然というよりは必然が重なって、 偶然映画になってしまったというか、 何言ってんだ、私? すべての起源を考えると、 それの起源の起源に遡る必要があって、 だとしたら起源はずんずん遠ざかる、 ンナもん、本気で探してもしょうがない、 探すなら、ネジをゆるめてイカれた方がいい。 ダグラス・アダムスの原作はきっと、 映画よりもずっとイカれているだろうと思うのだ。 本作が劇場映画のデビュー作となる ガース・ジェニングス監督、よくがんばっている。 未整理なところも多いのだが、 私は原作を読んでないし ラジオドラマも聞いたことがないので、 十分楽しかったのである。 ものすご~~~く、偶然なのだ。 ものすご~~~~~く、ものすご~~~~~く。 何がってそりゃあ、生命があるということ。 地球がある、ということは、 誰かが地球を作ったってことだし、 人間は地球で一番賢いと思ってるかも知れないが、 銀河系のバイパス工事のことは知らなかったのである。 ま、それでも、 「銀河ヒッチハイク・ガイド」があればいい。 いや、役に立つのかな?う~ん? とにかく、タオルは忘れずに。 暖もとれるし、敷いて眠れるし、おまけに、 濡らしたら武器として使えるのであるからして、 銀河ヒッチハイカーの必需品だそうである。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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