テーマ:映画館で観た映画(8561)
カテゴリ:日本映画
目標があって、未来があって、
損得勘定があって、夢やら希望があって、 そういうもんの熱情にかられて、 真っ直ぐに進んで行く。 ってわけじゃないのだ、 あの時代は。 くっついたり離れたりしている 女子高校生たちがいる。 文化祭はもうすぐ。 彼女たちのバンドもそうだった。 きっかけはギター担当のケガ。 それ以前にケンカもある。 けれども意地の張り合いに弾みがついて、 新しいバンドが出来上がってしまった。 キーボードの恵は、ギターを担当、 ドラムは響子、ベースは望。 しかし、肝心のボーカルがいなかった。 途方に暮れる時間もないのだ。 だから、通路の向こうの階段から 最初に降りてきた人にお願いすることに。 ちょっとイレギュラーもあったけど、 韓国から留学生のソンが、 ブルーハーツをシャウトする羽目となった。 ソンを演じるのはペ・ドゥナ、 まだ日本語が自由にしゃべれないソンは、 あんまり状況がわかってない。 ソンは歌の練習をするためだけに、 カラオケボックスに行くがそこで一騒動である。 ワンドリンクオーダーが彼女には理解できない。 ミネラルウォーターがあるからドリンクいらない、 歌だけ歌わせろ!と頑なに直談判していた。 文化祭はもうすぐだというのに。 練習では「サイテー!」の音しか出せない。 ひたすら練習して練習して、 練習して練習しているうちに彼女たちは、 少しづつ上手くなっていく。 かといって、そう上手くもないけど。 くっついたり離れたりしている 女子高校生たちがいる。 もともとは、恵と凛子のバンドだった。 でも二人はケンカばかりしていた。 なんだか二人は似ているのに、と皆が言う。 嫌いとか、好きとか、 そんなに明確なものがあって、 くっついたり離れたりしているわけじゃなく、 どちらかと言えば何かの拍子に いつのまにか仲間が出来てるような感じ。 「ソンさん、バンドやらない?」 階段から降りてきたソンに、 恵は何の気なしに声をかけてみた。 そうしたらいつのまにか、 即席だけど立派なガールズバンドが出来ていた。 ま、紆余曲折あったけれども。 終わらない歌を歌おう クソッタレの世界のため 終わらない歌を歌おう 全てのクズ共のために 終わらない歌を歌おう 僕や君や彼等のため 終わらない歌を歌おう 明日には笑えるように 目標があって、未来があって、 損得勘定があって、夢やら希望があって。 ・・・・?ほんとにある? あるにはあるかも知れないし、 実はないのかも、ね。 ソンさん、実は文化祭で、 展示で韓国文化の紹介を準備していた。 恵たちのちょっとした恋愛事情と 屋上でマンガ喫茶を開く年上の高校生と、 天使の歌声を持っていたギタリストもいたりして。 いろいろ、あったりして。 さて、彼女たちの出番である。 練習で徹夜明け、遅刻してギリギリの舞台だったけど、 彼女たちは、ブルーハーツを演奏する。 聞く側もタテノリである。 とにかく「その時間」は熱いのである。 リンダリンダリンダ オフィシャルサイト お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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