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カテゴリ:アメリカ映画
ドタドタドタドタ、スラップスティック。
3時間にも及ぶ、フィジカル・コメディ! It's a mad mad mad mad world 1963年の製作、 当時のコメディアンが総動員だと言う。 老いも若きも、身体を使ってドタドタドタドタ、 その「間」の良さは名人芸! ベタさ加減呆れながらも、 飽きることなく、見続ける。 思わず笑い、思わずニヤッとしてしまうのである。 「ロジタ公園に35万ドルが埋まってる!」 ハイウェイで事故にあった男は、 救出に来た男女にそう言い残して死んでしまった。 どうしようどうしよう、躊躇しているのはカタチだけ、 迷うことなく皆、ロジタ公園に向かうことに。 ドタドタドタドタ、お宝争奪戦である。 社長に歯科医にギャグ・ライター、 その妻に相棒に、夫と妻と通りすがり、 キャラクターも増えていく、 しかしながら警察も黙っていない。 定年近いカルペパー警部も参戦である。 スタンリー・クレイマー監督は、 社会派監督ということである、この作品も、 人間の際限ない欲というものにテーマがある。 だが、それはさておき、 そんなこと、どうでもいいくらい、 ドタドタドタドタ、スラップスティック。 例えば、日本で製作されたなら、 吉本新喜劇の出演者に加えて、 関東のボードヴィル系劇団員も総動員。 ドリフターズにクライジー・キャッツ、 コントに強いジャニーズたちも交えながら、 コメディアン、コメディエンヌな俳優も織り交ぜて、 若手芸人にはチョイ役+エキストラ、 我争いオイシイ笑いを追求して、 追いかけて追いつめて、 はたまた、出会い頭ではじけ飛び、 爆発が起きれば、髪も爆発、 ベタベタシーンが次々を起きる。 3時間という長丁場を飽きさせない笑いは、 名人芸の連続である。 つい、笑っている、 笑わせてくれる登場人物はオモシロ顔。 オンナを捨てた役者はパンツ姿になってくれる。 アホキャラは道に迷うマザコンで、 気取ってても、やはり金を追っかけてる。 その「間」の良さは名人芸で、 笑いは名人芸から生み出されるのだと知る。 今や古くなった演出もあるにはあるが、 ドタドタドタドタ、スラップスティック。 つい笑ってしまうのだ。 It's a mad mad mad mad world 洒落たオープニングに、 ホオとため息をついてからは、 乾いたハイウェイで転落事故が起きるも、 すぐに巻き込まれるスラップスティック! 往年のバスター・キートン、ジェリー・ルイス、 驚くほど若いピーター・フォークは、 チョイ役ながら、なかなかイイ男である。 その辺の知識があるならば、 もっと愉しみも多かっただろう役者陣。 ドタドタドタドタ、スラップスティック。 その後もたくさんの映画が、 この映画の影響を受けたようである。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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