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カテゴリ:日本映画
とりあえず引き算が出来れば、
都立クロマティ高校には入れるそうである。 引き算ってとこがミソでありまして。 インターナショナル的に考えると、 引き算的発想で計算できない方がいらっしゃるとか。 あはは、いい加減なクソ知識で 申し訳ない、ご容赦を。 池上遼一大先生の劇画タッチで、 ギャグマンガってのが「都立クロマティ高校」 公開に先立ち、大問題が起こってしまった。 その昔、Gのユニフォームを着ていた、 クロマティと言う名の選手がいたもんだからさ。 ギャグマンガに使われるとはケシラカラン! と思ったのかどうだかいい加減な情報しか知らなくて、 ただ、公開も危ぶまれたといういわく付きの作品。 とととと、都立である。 舞台は高校なので、青春モンであるけれども、 しかも66年生まれ高山善廣が演じる 竹ノ内豊(16)は高校一年生らしいけど、 あ、カッコジュウロクって書いてしまってるな私。 いい加減で申し訳ない。 主要キャストに10代の俳優は皆無。 どうも実年齢が問題ではなくて、 クロマティマインド(造語)があるかどうかかなあ、と 思ってしまうほど俳優たちははまっている。 スカッとするくらいに。 クロマティ高校には恐るべき歴史がある。 過去、ことあるたびに、暴徒と化した生徒たちが 校舎を破損させるのは聞いたことある話だけれども、 その度に、 校舎はなななな、んと。 「全壊」してしまったいるようである。 (クロ高全壊の歴史はオープニングのナレでどうぞ) そして、この年、 7度目の校舎全壊の年になろうとは、 誰も知るよしがなかった。 ・・・・っていうのは、公式HPのコピーのバクリ。 ま、その通りなんだけど。 主人公は神山隆志(16) 中学時代、カツアゲされた彼を助けてくれた、 山本一郎くんと同じ高校に入りたくてクロ高を受けた奴。 クロ高なら、貧乏な上に頭も悪い山本くんでも 受かるだろうと深い考えだったはずが。 山本くんは「引き算」が出来なかったのである。 クロ高にしか入れなかった高校生たちの中で、 はっきり言って神山くんは浮いているようには見える。 タバコ吸いまくり、遅刻しまくり、 鉛筆まで食べてしまう生徒たちの中に混じって、 学校を良くしよう!と決意する神山くんは 間違ってない、寧ろ、素晴らしい奴なんだろう、きっと。 ただ、間違ってなくても、 方向性がズレてる場合だってあるのである。 勿論、一緒に学校改革するような仲間はいないし。 ツレはなんとか出来たけれど。 カラカラカラカラ空回り。 メカ沢くんや、覆面の竹ノ内、褐色の肌したフレディに、 本人役で、阿藤快さんまで、ご登場。 ご存じの方ならとっても嬉しいという、 「ゴリ」と「ラー」さんが地球征服にもやってくる。 小林清志さんの吹き替えに主題歌も流れたりして、 本当に嬉しい方はとっても嬉しくなる企画まであったりする。 クロ高には先生はいないようである。 授業だってやってないようである。 何故か修学旅行はあるようだけれども、 も一回、確認すると、都立だったりするのだ、このガッコ。 けど、それらの設定はスグにカンタンに どうでもよくなってくる。 力強い展開と、 そこら中に漂っているバカバカシさが混じり合い、 ほどよいスカッと感があったりする。 しかもこのスカッと感には、 「青春」って奴がよく似合う気がする。 今ここでしか味わえないかけがえのない時間。 まぎれもなく都立クロマティ高校は青春しているのである。 クロマティマインド(造語)ってのは、年齢とかじゃなくて。 校舎が何度全壊しようとも、 次の日にはまた学校にやってきて、 自分たちのしたいように一日を過ごせるような、 なんつーか、そういう感じというか。 ま、そういう感じなわけで。 主役の須賀貴匡や金子昇、そして渡辺裕之と、 地球の危機やらなんやらを乗り越えて、 前向きに生きる姿を演じた特撮の経験者である。 特撮の前向きさとクロマティマインド(造語)が、 ビミョーに重なるかもと暴論をブチカマシテ見たくなる。 7回、校舎が全壊したと言う。 しかし、全壊、ナッシング!の状態からクロ高は、 しっかりよみがえっているのである、 壊すよりもずっと、やり直す方が難しいというのに。 また、よみがえるから、 壊れたっていいんじゃないか!と思えてくる。 って、これもまた暴論だけれども。 また校舎が全壊している。スカッと全壊。 それでも再び日常がやってくる。 挫折とかしないのである、またいつか壊れる日のため・・・に? 魁!クロマティ高校THE☆MOVIE お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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