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2007.04.23
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カテゴリ:カテゴリ未分類
デンマークのテレビ局 DR、"The Musik Programmet"が、日本のR&Bシーンやクラブシーンを取材にきました。
その際私は 通訳として(英語)お仕事させて頂いたのですが、なかなか貴重な体験でした。

通訳をするきっかけは、山仁というアーティスト。
写真はイカツく、なかなかハードな人生を過ごして来た彼ですが、
それゆえに、愛を大事にしている素敵なアーティストです。

4年半前にデンマークのクラブで「JINJAH(神社)」なる名前でアカペラフリースタイルでいきなり日本語でラップをかまし、それがきっかけで地元のクルーと1曲レコーディングした、という元LOOP JUNKTION山仁。彼を始め、はるばるデンマークから日本の色々なアーティストを取材にきた、という流れです。

私と山仁のつがりは、過去に彼がLOOP JUNKTIONをやっていた頃、デビューミニアルバム
Five Sketches of City Life」で
「PE.絵.LOW」という曲と、Five Sketches.jpg

1枚目のアフルルバム「Ties」で「Oasis」という曲でフィーチャリングして頂いたり、Ties.jpg

山仁がソロになってから出したアルバム、山仁 「愛」でも、LOOP JUNKTION解散以来3年ぶりにフィーチャリングして頂いたり。

山仁の様々な体験によって彩られる言葉の数々、詩、独自のオリジナルフロウを生み出すに欠かせないのが、彼が生まれ育った街、東京都町田市。

そこで山仁の案内で町田の古き良き商店街や駅前の雑踏の中取材は行われました。

ちなみに山仁はしばらく前からマクロビオティックや自然食品の食事をしていて、その日の取材は山仁のお気に入りのマクロビオティックの食堂でも行われました。

ミュージシャン、ラッパー、ヒップホップ、というと、どうしても酒や不規則な生活のイメージが強いのは万国共通らしく、まさかマクロビオティックのお店でランチが食べれるとは思っていなかったそうで、取材班も大喜びでした。

食べ物は私たち人間の身体を作る大事なもの。
「身土不二の原則~半径100Km以内で採った農作物を食べるよう心がけよう」
そんな山仁の言葉をどうやって訳すかたじろきつつも、日本のR&B/HIP HOPシーンについて、山仁との会話で印象的だったものを抜粋します。

「本来アメリカで生まれたリズム&ブルース。 
明治維新の後、開国し海外の文化を吸収して来た日本。戦争に負け、貧しかったこのこの国。
その頃の日本人の苦労に比べたら、今は全てにおいて豊かになりすぎている日本の若い世代に 本当の意味で日本人のブルースは歌いきれるかはわからない。

R&BやHIP HOPのビートの魅力は万国共通。
日本人はその格好良さをどんどん吸収し、他の国の文化の良い所を常にオープンマインドで受け入れ、それを日本人なりにアレンジして自分たちのものにしていく事に長けている民族。
たとえ最初見た目形から入ろうが、そいつらが本物ならきっと続くし、残る。
世の中に陰と陽があるように、偽物がいるから本物が引き立つ。
R&B、HIP HOP等に限らず、そもそも音楽やアートには人を感動させ共鳴させる素晴らしい力がある。それらを自分たちの国の言葉で表現したいと、R&B/HIP HOPのようなユニバーサルな音で、世界の若者達が共感、共有したいから、日本でもどんどん広まっているのだろう。」

「人は皆幸せになるために生まれて来た。日本は国は豊であるが、心が貧しい人が沢山いる。
夢を見たくても見られない人が沢山いるんだ。人生、自分のやりたい事を一生懸命やって、与えられた命を燃焼すべきだ。
俺のメッセージは愛。 
このメーッセージを基に、俺は生涯書き続ける(ラップ/詩を)し、それによって皆が夢に向かって生きていけるよう勇気づけたいんだ」

その日の取材の終盤、雨の中LOOP JUNKTIONがよくライブをしていたPLAY HOUSEというライブハウスの跡地でアカペラでフリースタイル、私も同時にアカペラでLOOP JUNKTIONで歌った曲などを歌ったり。。

この日私が確かに感じた事は、時が流れると同時に色々な事が変化して形は変わるけれど、その時その時、がむしゃらになって良いものを残したからこそ、どれだけの時が過ぎたとしても、心には暖かいものが残ります。  

彼のホームページの日記、たった1行のパンチラインでも、無数の答えを見つけられたりします。
興味ある方、チェックしてみて☆
山仁 da diaryman
http://sportsman.cocolog-nifty.com/







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Last updated  2007.04.27 01:09:28
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