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テーマ:今日の出来事(292597)
カテゴリ:thoghts
まだまだ不安な日々が続きますが、皆様いかがお過ごしですか?
急に決まったのですが、本日これから、1日だけですが、比較的安定している福島の避難所に行き、子供達に歌を教え一緒に歌ってくることになりました。 それにあたり、この2週間で感じた事等をつらつら書こうと思います。 最初はいちいち 被災地に行く事をブログでお知らせする必要もないな、とも思いました。 行ってやるべき事をただやればいい。 わざわざ行く!と宣言する必要はないだろう、と。 でも、今このタイミングで福島の子供達に会いにいくことは、私にとって大きな意味を持ちます。 私の周りには被災地にどんなカタチでも物資と元気を届けたい、という人が沢山いるし、 自分は今は行くべきでなく、こちらから募金というカタチで応援しよう、という方も沢山います。 そんな方たちのためにも、今 被災地へ行く機会を頂いた私が思う事、皆さんの思いを私の元気と笑顔というカタチで一緒に持っていく為にも、書く事にします。 **************************************************** 震災から まもなく2週間。 見えていたと思っていた事が全く見えていなかったり、また今まで見えていなかったことがはっきりと見えてきたりと、今まで自分の知らなかった感情や心の動きに対面しています。 Amazing Graceという曲の、I once was blind, but now I see という歌詞のような心境です 音楽に対し、未だ自粛モードであったりと賛否両論ですが、 どんな意見も、愛する人やものを守りたいからこそ生まれる意見だと思います。 震災直後、 被災地にいる方から、こっちは今それどころではなくて、歌いたくても歌えない、悔しいんだ、とリアルな声も聞く事ができました。 愛のありかた、共存の仕方、対話の仕方、許し合い。。 個人レベルで、あたりまえの事を今まで以上に深く、愛を持って、寛大な心でとらえなくてはいけない時代がきました。 震災後、いろんな声が、いろんな情報が、いろんな思いが飛び交う中、私が個人的に必要なのは 心の平安でした。 心に平安があれば、私はとりあえずのところ 笑顔でいられます。 信じるのも、信じないのも、頼るのも、頼らないのも 自分の心次第。 その心の平安を保つためにも、自分に出来る事とは、やっぱり 節電と募金。 あとは日々の生活を ぶれながらも、パニクりながらも、それなりに元気にしっかり送る事でした。 そしていつか音楽で何か協力できる時がくれば、その時に全力で出来る事をやろう、と思っていました。 それから来たはじめの一歩は、まだ小さい子供をもつ友人からの電話でした 連日続く津波の映像のニュースや大きな物音にも怯える自分の子供を 私が教えるキッズクワイヤーに又連れて行きたい、又は家に遊びに来て!という内容。 その電話をきっかけに、音楽家である自分は音楽を今まで通りやればいいのだ、と背中を押された気持ちになりました。 それからは 連日呼ばれるチャリティーライブやセッションに顔を出し キッズクワイヤーThe Sunshowersのレッスンも開始、みんなに会って、音を出し、一緒に歌い、お互い笑顔になり、パワーをもらい続ける日々でした そんな矢先、福島の比較的安定している避難所で、子供達に歌を教えたり、一緒に歌ったりする人を探している、、、 という話が2日前に舞い込んできました。 ということで、「あら!呼んだ?」とばかりに 早速 明けて本日 3月31日、行ってきます 今回は音楽を愛すアーティストやミュージシャン達と文部科学省がチームを組み、この先3年から5年を見据えた復興プログラムの第一軍として参加します。 私の他にも学生ボランティアの皆さん約20名と物資トラックと共に行ってきます お話を振ってくださった方は、この復興ブログラムはこの先長く続く事だから、ソロライブ前だし次回でもいいよ、と言ってくれたのですが、 今私に話が来た、という事は、今私が行ったらいいのだ、と思い、行く事にしました。 超なう、って話です。 もうひとつ感じてる事は、私を先生という立場にしてくれた生徒達への感謝の気持ちです。 教える人が必要だ、と言われ、はい、私でよけれやらせてください! と返事ができたのは 私を先生にしてくれた生徒達があってこそ。 去年から一緒に歌ってるキッズやメーザーハウス音楽学校の生徒達、そして古くから一緒に歌う事の楽しさを教えてくれている鎌倉の仲間や今周りにいるミュージシャン達のお陰だと思います。 とっても感謝しています。 (ちなみに余談ですが、メーザーハウス音楽学校の学生以外には、美香ちゃん、と呼んでもらってます。先生って響きは教える人、教わる人、って感じで、「一緒に」感がないようで、苦手なんです。) 私は 去年のちょうど今頃、子供達と歌う事を始めました。 そもそも私が歌を歌うのは、単純に好きだから、というのもありますが、歌や音楽で得る感動が好きだからです。 それと似た感覚なのですが、ただ単純に私は笑い声も騒ぎ声も泣き声もひっくるめて、子供の声そのものが好きです。 子供という存在を一個人として尊敬しているのです。 子供の存在自体が希望に満ちているし、そんな希望の塊みたいな可愛かったり憎ったらしい 小さないきものが 歌なんて歌った日には。。。 それはもう感動の嵐なんじゃないかと。。萌え。 そしてもうひとつは、私に沢山の幸せと、生きること、そして生かされていることの喜びを与えてくれた音楽そのものに何か恩返しをするならば、音楽の楽しさを次の世代に継承する事なんじゃないかな。。。 と、ある意味使命感のようなものを強く感じた事がきっかけでした。 1年たった今、まさかこのような形で 子供達と歌うとは思ってもみませんでしたが 等身大の自分で福島のキッズ達と一緒に歌を楽しんできます。 とはいえ、はかりしれない恐怖と不安をかかえた子供達は、こちらで楽しく、まして歌を歌うのが好き!という子供達と歌うのとはワケが違うでしょう。 しかし あえてここで先生という言葉を使うとしたら、 スーパーエクストラフルムーンばりに スパルタで 超熱血教師の有坂美香先生としては 歌を教える時は 子供でも大人でも、基本、変わらないのです。 だから 東京の子供でも被災地の子供でも おそらくきっと いつも通り一個人として本気で向き合い 本気で教えることになるんじゃないかな~と思います。 教える事に関してその姿勢をつらぬいているのは、自分の意思でそうしているというよりは、 音楽が自然と私をそうさせるのです。 というのも、私にとって、音楽は太陽や月と一緒です。 どんな国でも、どんな環境にいても 太陽と月は人間に何かを期待することもなく、毎日昇ります。(白夜とかはべつですがっ)。 それと同様 音楽は人間に与えられた娯楽のひとつとして、ただただそこに存在します。 どんな音楽を選ふかも私たちの自由で、どう扱おうかも私たちの自由。 太陽も月も音楽も私たちが与えられた無償の愛と希望のカタチです。 だから 音楽そのものが存在する限り、私はそのありのままの存在を 楽しみながら教え、伝えていきたいと思います。 今回初めて被災地に足を運ぶわけですが 見たくない事も聞きたくない事も現実という情報として入ってくることでしょう。 だからこそ、フラットな心で、 必要以上でもなく以下でもなく、私が出来る事をただただやるのが今回の「私にできること」なのだと思います。 それにしても 声はからだひとつで奏でられる音楽だし、手ぶらでいいし、電気もいらないし、なんと楽な楽器なんだ、と常々思います。 声の出ない人は手をたたくだけでそこにはもう立派な音がとリズムが生まれるし 声も手も足も使えないのであれば、体や頭をゆらすだけで、そこには踊りというアートが生まれます。 人間力って計り知れないですよね。 そして私はその人間力が生み出す奇跡を信じています。 長くなりましたが、 福島の避難所で見て、聞いて、感じた事を 今週末 4月2日土曜日のMotion Blue Yokohamaでのライブでご報告とともに精一杯歌おうと思います! それでは行ってきます! ******************************************************************** 子供達とどんな風に歌ってるか、ワークショップの様子がyoutubeにアップされてたので興味のある方はどうぞ! 2/27/ 2011 CANVAS / TOKYO TOMORROW キッズワークショップ http://www.youtube.com/watch?v=9nuZEN0SiFw こちらはもっとざっくりしてますが 笑 11/3/ 2010 かまくらなんとかナーレ 親子で一緒に歌おうワークショップの映像 http://www.youtube.com/watch?v=EMHTGs7w6CE **************************************************************************** 有坂美香 ワンマンライブ 4月2日土曜日 有坂美香 LOVERS COVERS 2 @MOTION BLUE YOKOHAMA http://www.motionblue.co.jp LOVERS COVERS 2 Roberta Flack, Nina Simon, オリジナルからJazz、 昭和歌謡まで様々な名曲をカバー! こんな時こそ、音楽を。。。 有坂美香 VOCAL 澤田浩史 BASS 大儀見元 PERC 伊藤志宏 PIANO and more! 1st stage/ 17:30 ~ 2nd stage/ 20:30 Music Charge: 4,200 yen チケット予約はお早めに! (学割 30%オフ、1st, 2nd 通し割引有り/電話予約のみ受付可能) モーションブルーヨコハマ:045-226-1919 (11:00am~10:00pm) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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